TWITTERと人生とオレと博士課程と瀬戸大橋の話 9月編

 

 

 こんにちは~アルルです。今回は前回のブログの続きを書いていこうと思います。まあ時系列的に言えば続きではありますが内容的にはそんなに共通項はないので、前回を読んでいないor覚えていない人でもまあ読めるとは思います。

 

 

 

 あ、そうそう。前回のブログ、思ったよりずっと多くの方に読んでいただいたみたいで、ありがとうございます。正直投稿したときは、「こんなクソなげー文章1人か2人読めばいい方やろな・・・」と思っていたのですが、まさか続きを催促されることになるとは思ってませんでした。文章を書く人間として嬉しい限りです、ありがとうございます。

 

 

 まあ前置きはこの辺にしてさっさと始めましょう。今回も一応もくじを用意しておきました。ではどうぞ。

 

 

 

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もくじ

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4.

 

 

 サマースクールが終わった次の日だか二日後だかに、マブからslackで連絡があり、zoomで学会の発表について話せないかと言われました。僕はすぐに了承の返事を打ち、僕はお盆期間の間に出した計算結果と、それを盛り込んだ発表スライドについて説明しました。

 

 

 説明を終えた僕はマブが何と言うか黙って待っていたのですが、そしたらマブは口を開くなり「なんか・・・物足りないな」と。

 

 

 思わず僕は聞き返しちゃいました。「え?」って。足りない?どゆこと?説明不足ってことか?と半ば現実逃避まがいの勘違いをしていたんですが、その直後、

 

 

 「まだ発表まで期間はあるから、もう一段階研究進めとこっか」

 

 

 なるほどねって感じです。

 

 

 

 

 いや・・・おかしいだろーーッ!!もう一段階って何?期間あるって、もう2週間切ってるんだが!?!?ここまでの一段階進めるのに既に数か月かかってるんだが!?!?!?!?

 

 

 でもそんなことを思う一方で、これはある意味ではおあつらえ向きというか、望むところな話ではありました。というのは、この時期ちょうど、5月くらいに出していたスパコンの利用申請が承認されて、色々設定をしてようやく使えるようになったところだったんですね。これまでは計算資源の関係で回せなかった(僕のパソコンだと多分丸1か月くらいかかる)計算もサクサク回せるようになったんで、だからこのマブの提案も、完全に絶望というわけではなく、寧ろいっちょやったるかみたいな、そういうある意味前向きな気持ちで取り組み始めました。

 

 

 そこからの2週間弱はもうホントに研究漬けでした。2日に1回はマブとzoomで繋いで、その間に出した計算結果とそれについての物理的な議論、次にやるべきことは何かについて、まあ平均して毎回3~4時間くらいは話して、それが終わったらすぐにコードの修正・実装に取り掛かって、テストが終わったらすぐにスパコンのジョブに投入、その計算中に手元で軽い計算を回してデータを集めつつ、ある程度集まったらすぐにグラフにプロットしてスライドに反映させて・・・というのをずっと繰り返してました。

 

 

 まあ読んでの通りクソ忙しかったんですが、でも正直なところを言うと、結構楽しんで僕はやってました。というのは、スパコンを使えるようになったことで自由度がめちゃくちゃ上がったからです。

 

 

 実を言うと計算資源が足りないというのは今に始まったことじゃなくて、卒研の時からずっと抱えていた問題なんですよね。その時からずっと、「回したくても回せない」計算が積もりに積もっていってもうヤバイことになっていたんですが、これまでそれをどうにか回避しつつ、自分の手元でできる計算(それでも長いと5,6時間はかかる)だけでどうにか進めていたんです。

 

 

 それがスパコンを導入した瞬間に、もう全部解消したんですよ。今までやりたくてもできなかったことができるようになって、そしたらそれを足掛かりに「こういう風にしたらうまくいくんじゃないか」みたいなアイデアがどんどん浮かんできて、そしてそれをすぐに実現できる環境があって・・・っていう。なんか、ようやく研究が本格的に動き始めてきた感じがして。いや寧ろ見方によっては、これまでの研究が錆びついていたんじゃないかと思うほどで。

 

 

 まあでもとにかく、指導教員と頻繁に綿密な議論をしつつ、自分でアレコレ試行錯誤しながら研究を進めていくという時間はすごく楽しかったです。すごく充実してるなーみたいな?まあそんな感じです。

 

 

 そして時は飛ぶように過ぎ、学会の2日前になりました。上でも言ったように学会は岡山の現地開催で、僕は前乗りする予定だったので、この日がメインで研究を進められる最後の日です。

 

 

 この日までに研究がどのくらい進んだのかというと・・・

 

 

 

 

 

 何の成果も!!!得られませんでした!!!!!

 

 

 

 って感じです。

 

 

 いや、何の成果もないは流石に盛りましたね。いや、なんだろな、計算自体は普通に動いてて、振る舞い自体も別に普通だったんですが、まあ、うーん、何て言えばいいんだろうな、かみ砕いて言うと、計算が完了した時に何か特徴的な物理量をいくつか算出するんですが、そのうちの一つがちょっとよく分からないというか、あまりリーズナブルではない結果になってしまっていて、でそれが僕の見たい現象を説明するのに超重要なステータスだったんで、だからまあ、要は「計算は動いたけどそれらしい結果は得られていない」という状態だったんですね。

 

 

 ちなむとこれに関しては学会が終わったずっと後に計算式にミス(というかformulationが変わったことによる影響)があったことが判明するんですが、それはまた別のお話。多分ここで話す機会はありません。

 

 

 まあそんなわけで、この時点の結果についてマブともう一度相談して、この2週間で得られた結果は、正式な結果でなくPreliminaryなものとして、最後の方にちょろっと乗っけるだけにしようという話になりました。

 

 

 それで僕は、あーあ、って。

 

 

 いや、あーあってなりますよそりゃ。だって僕の気持ちにもなってみてくださいよ。分かりますか?計算がようやくまともに動き始めて、それでちゃんとした結果が得られると思って、スライドのResultのところにその計算の結果をどデカく入れるためのスペースを空けておいたのに、それを全部消して、最後のPreliminary Resultのところにちっちゃく図とグラフだけ入れて、なんかそれっぽいふわっとした文章でお茶を濁す僕の気持ちが。発表時間にまとめこむために、最初の説明部分のスライドを何枚か省いてその分Resultに割いたのに、結局その消したスライドを元に差し戻すときの僕の気持ちが。分かるか?いや、分からんだろうな、アンタたちには。

 

 

 なんか、なんだろうな~、なんか結局、やっぱり僕ってダメなんだなって思っちゃったんですよね。先の研究会の件も含めてさ。僕って何やらせてもうまくできねえんだなって思っちゃった。それがなんかすごい、”効いちゃった”んですよね、僕にとっては。自分の出来なさ加減をひたすら思い知らされて、もどかしさと無力感だけがゴミ山のように積もっていって。

 

 

 でもなんかこれもある意味では、そういう風になってんのかなぁ、って思ったんですよね、僕の中では。つまり、もう研究向いてないんだからさっさと就活しろっていう。もし神様というやつがこの世界のどこかにいるのだとすれば、その神様は僕に研究するなと言ってるんじゃないかって。だからこうして、いつまでもウジウジ決断できないで迷ってる僕をチクチクつっついてるんじゃないかって。そんな気がしたんですよね。こんなこと、全くもってバカげた話だったのは分かってるんだけどさ。

 

 

 でも神様が何と言おうが、とにかく2日後には学会が控えていて、僕はそこで研究発表をしなきゃいけないわけで。僕にできることといったら、今ある計算結果でどうにかうまく発表をまとめられるように努力することくらいしかないんですよね。配られたカードで・・・ってやつですよ。神様って奴は、人をつっつきはするクセに、人に手を差し伸べてはくれないからな。

 

 

 

 

5.

 

 

 学会前日。出発の日になりました。僕は新幹線を11時半に取っていたので、遅くとも10時に家を出ればよかったのですが・・・なんと僕はこの日6時半に起きました。

 

 

 というのは、7時からマブと発表のスライドについてzoomで話して最終調整をする予定があったからです。

 

 

 いや、そんな直前に!?っていうか時間早すぎじゃね!?と皆さんも思ったことと察します。僕もそう思います。でもこれには理由があるんです。

 

 

 この前の日、つまり学会の2日前の夜に、マブからslackで連絡がありました。「明日の朝9時ごろから話せないか」と。ちなみに、朝9時でも早いだろ!と思う方もいるかもしれませんが、マブにとっては割と普通です。zoomで話そうと言われるときは大体この時間だし、何なら前段で言った2日に1回議論してたみたいなのも決まって朝9時からでした。だから別にこの提案自体は普通のことだったし、僕も異を唱えたことはなかったんですが、この日だけはムリだったんですよね。というのは、今しがた述べたように、僕は10時には家を出なきゃいけなかったからです。まあそういうわけで、僕はこう返信しました。

 

 

 「明日は10時に家を出るためできません。””もっと早い時間ならいけると思います””」

 

 

 いやお前が提案したんかい!と思われるかもしれませんが、いや、ちょっと待ってください。違うんですよ。これは僕の中では「無理」の婉曲表現のつもりだったんです。だって朝9時より早い時間なんて普通ありえなくないすか?7時半とか8時とか、そんな時間からzoomで話すなんてことありえます?普通ないですよね?ないよな!?!?だから僕はムリと突き放す代わりに、「もっと早い時間ならいける(まあムリだろうがな)」と言ってやんわり断るつもりだったんです。

 

 

 そしたらマブが、

 

 

 

 「分かりました。では朝7時からにしましょう」

 

 

 

 とか言って。それで僕は、

 

 

 って、オイイィィィ!!!ってなったんですけど。でも自分から言い出した手前やっぱり無理ですと言うわけにもいかず、僕は「了解しました」と返しました。

 

 

 まあそんなわけで、僕は朝6時半には起きて、ご飯とか済ませて、パソコンを起動して、7時からマブと話さなければいけなかったんです。話した内容はまあ主に発表のスライドについてです。この2週間の結果を受けて、色々踏まえた上で僕が作ったスライドとスクリプトを見て(というか発表練習みたいなのをして)、ここもっと見やすくした方がいいんじゃないかとか、この辺りの説明はもっと省いてもいいんじゃないかみたいな、そういうアドバイスをもらいました。でももう明日から学会始まるんですケド・・・。学生に心を休める時間はありません。

 

 

 それで、議論が終わったのは9時すぎで、僕はすぐにパソコンをしまって、歯とか磨いたりリュックに荷物詰めたりとかして、それで割と時間ギリギリに家を出ました。いや、どうだったかな。なんか割と10分くらいは猶予あった気がする。あんま覚えてないです実は。でもまあ実際結構慌ただしい感じではありました。

 

 

 それで新幹線に乗ったんですけど、実を言うと僕って人生で新幹線に乗ったことが数えるほどしかないんですね。最初に乗ったのが高校の修学旅行、次が大学1年生の時に名古屋行ったのと、その次がこれです。しかも1回目は周り全員同じ高校の人間なので割と自由にスペース使えたし、2回目はめちゃ混みの自由席だったので、一人で、指定席で、しかもこんなに長時間乗るのって初めてだったんですよね。だからイマイチ新幹線がどういうものか掴みかけていたところがあって。

 

 

 まあ要はどういうことかというと、めちゃくちゃ座席狭いんですね、新幹線って。普通に座ってるだけで僕は結構しんどかったです。勝手にシンドバットって感じです。

 

 

 まあでも正直これは僕の足癖がめちゃくちゃ悪いのもある、実際。実を言うと僕って、人生で椅子にまっすぐ座った経験がほとんどないんですよ。小学生の時からいつも「ちゃんと前向いて座れ」って怒られてたし、今も研究室の居室で、マジでデスノートのLみたいな座り方でパソコンカタカタいじってるんですよ、これホントの話ね。だからっていうのもあると思いますけど、でもそれにしてもやっぱり狭いなあって思いましたね。

 

 

 しかも長時間の乗車ということで、僕はもう席を最大まで倒してさっさと睡眠モードに入りたかったんですけど、なんか僕の後ろに座っていたのがなんかギャルっぽい(ちなみに陰キャ基準では髪を染めてたらギャルです)女性二人組で、なんかそれで陰キャの僕は「席倒してもいいですか」って言い出せなくて、でもやっぱりどうしても席は倒したくて、アハ体験みたいにほんのすこ~~~しずつバレないように椅子を傾けていってたんですけど、MAXの半分くらいまでいったところで、「流石にこれ以上倒したらバレるよな・・・?」ってなってやめちゃったんですよね。だから僕はなんかすごい中途半端な角度のまま新幹線のおよそ3時間半を過ごすことになりました。

 

 

 その間何をしてたかというと・・・何してたっけな?あんまり覚えてないです。大半の時間は目をつぶっていたと思います。眠れてはないです。あとは時々目を開けてスマホいじってスケジュールを確認したり、宿の予約ちゃんと取れてるかチェックしたり、あとはなんか応用情報の問題(スマホでできるやつ)をやってました。

 

 

 まあこの時実は応用情報の資格を取ろうと思ってて、結構勉強頑張ってたんですよね。ホントはこのことについてもいくらか語ろうかとも思ったんですが、まだ肝心の試験結果が出てないので、文章にするのはそれからにしようかなと思ってます。どうしてかというと、なんかエラそうなことベラベラ語っておいて結果落ちてたらクソダサいからです。

 

 

 まあそれは置いといて。そんな感じで僕はおよそ3時間半の間ダラダラ眠れない時間を過ごしていたわけですが、その途中で、slackに通知が入りました。隣の研究室のM2の先輩からです。彼についてはこの後何度か言及するので、仮にSさんとしておきます。

 

 

 今回の学会、僕の研究室からの参加者は僕(とマブ)だけなんですが、僕と同じ分野の隣の研究室からは5~6人参加する人がいて、まあといっても全員僕より学年が上の人で、しかも同じ分野と言っても先述の通りそこから細かく分岐しているので僕と同じセッションというわけではなかったんですが。まあそれくらい規模が大きい学会ってことです。

 

 

 それで、Sさんはこの学会の参加者の一人で、僕と同じく前乗りでこの日に岡山まで来ることになっていたんですね(あとで聞いた話だと僕のちょうど一本前の電車に乗っていたらしい)。で、slackで「今日の夜時間があれば一緒にご飯行かない?」と連絡をくれたというわけです。

 

 

 ちなみにこの時点でもうお分かりかと思いますが、Sさんは社会適合者です。そして彼女持ちです。にも関わらずSさんは社会に出ず来年から博士課程に進学予定です。どうして・・・。

 

 

 まあなんかちょっとネタっぽく言ってますがこの人はほんとにいい人で。まあ少なくとも僕みたいな陰キャをこうしてご飯に誘ってくれるくらいにはいい人だし、それ以外も日頃から色々な面で僕らのことを気にかけたりアドバイスをくれるし、いきなり居室に押しかけて物理のこととか質問しても丁寧に答えてくれるし、まあちょっと上手い言葉が見つかりませんが、とにかくすごくいい人なんですね。

 

 

 で、そんないい人が、わざわざ僕のようなチビガリ陰キャメガネオタク(199cm / 99kg)を食事に誘ってくれたということで、僕はもう2秒で「行きます」って返しました。

 

 

 まあこれもなんかちょっとネタっぽく言ってますけど、実際ありがたい話ですよこれは。だって僕にとってはこれが初めての学会だし、初めての出張だし、そもそも一人で泊まりがけの外出をすること自体数えるほどしかないわけで、まあやっぱ不安な面もあるわけですよ、か弱い女の子としては。

 

 

 そんな中でこうして、同じ分野とはいえ違う研究室なのにも関わらず、こうして僕のことを気にかけてもらえるというのは、うーん、なんだろな・・・分かります?やっぱありがたいですよね?分かるよねこれは?社会不適合者の君たちでもさすがに分かるよね?一々説明しなくていいよねこれは?

 

 

 まあそういう感じです。

 

 

 で、まあそんなこんなで岡山駅に着きました。ちなみに岡山に来たのは人生でこれが初めてです。初めての地に降り立って一番に発した言葉は「暑っ・・・」でした。もうホントに暑かったです。とはいえ9月の頭だったんで東京もまあ普通にクソ暑かったんですが、でもそれに輪をかけて暑かったですね。

 

 

 

 

 

 あとは思ったより、っていうかめちゃめちゃ都会でちょっとビックリしましたね。てっきり僕は駅前だけ栄えててちょっと離れたらスラム街みたいな、大宮とか宇都宮と同じ種類のアレかとばかり思っていたんですが、だいぶ駅から離れたところでも結構建物がたくさんあって、なんか、すごいなぁって感じでした。やっぱり政令指定都市ともなると違うなぁみたいな、まあそういうよく分からんことを思ってました。

 

 

 まあそんな感じですね。で、着いたのが大体15時過ぎで、Sさんとの待ち合わせは17時半とのことになっていました。だからまあ結構時間的に余裕はある・・・っていうか、正直な話をすると、この日別に特にやるべきことはないのでもっと遅く到着しても良かったんですよね。じゃあどうしてこんな早めの電車に乗ったのかというと、まあ正直に言うと観光するためですね、ハイ。悪いですか?大学の金で観光気持ちェ^~ってことです。悪いですか?

 

 

 で、どこに行くつもりだったかというと、倉敷を見て回るつもりでした。倉敷はこの岡山駅から山陽線?かなんかで数駅行ったところにあって、せっかく岡山行くんなら寄っておきたいよな~ということは当初から思ってました。それで、新幹線の予約を取った当時は学会のスケジュールが分かってなくて、何日目に発表があるのか不明だったので、確実に暇な時間がある初日(つまり学会の前日)に行こうという計画を立ててたんですね。

 

 

 まあそんなわけで倉敷に行く予定だったんですが、人との待ち合わせが17時半に急遽入ってしまって、そうなるとビミョ~に時間が足りなそうだったんですよね。まあ街並みを見るくらいだったらできるとは思いますけど、僕はせっかく倉敷に行くんなら、かの有名な大原美術館は是非鑑賞しに行きたいと思ってたので。そうなるとやっぱ時間が足りんなと。

 

 

 とまあそんなわけで、倉敷は一旦諦めることにしました。どうして一旦なのかというと、どっかの日に学会をサボって行けばいっか!wって思ったからです、ハイ。悪いですか?大学の金で学会行ってそれサボって観光します、ハイ。悪いですか?

 

 

 でまあそんなわけで、倉敷を諦めてどこに行ったかというと、後楽園に行きました。いわゆる日本三名園というやつですね。こちらは岡山駅から歩いて15分とかそこらで着くんで結構近いし、こっちも僕は岡山に行くならぜひ見に行きたいと思ってたので、時間的にもちょうどいいなと思ってこちらを訪れました。

 

 

 まあ感想を言うと、良かったです。いや感想薄すぎやろと思われるかもしれませんが、まあ言ってしまえばただの庭園なんで、ショーミ。自然に囲まれて心が落ち着くとか、穏やかな気分になれるとか、まあそういう体験はできるかもしれませんが、具体的に「○○が○○でよかった」みたいなことはあんまり言えないですよね、当たり前ですけど。分かります?僕の言ってること?

 

 

 まあでも実際すごくよかったです。この気持ちを皆さんと共有することはできませんが、まあその代わりと言っては何ですが、写真をいくつか貼っておこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 ちなみになんですけど、「後楽園」と名のつく土地って結構あって、例えば東京にも小石川後楽園というところがあるんですけど、この後楽園って元は一般名詞だったんですかね?城の裏手にある庭園のことを後楽園と言っていた(岡山は岡山城、東京は江戸城?)というのが僕の仮説なんですかどうでしょうか。詳しい人いたら誰か教えてください。

 

 

 で、まあ後楽園を一通り見て回って、駅前に戻ってきた時が大体16:30すぎくらいだったんですけど、まだ時間的には余裕があったので、まあなんかその辺をブラブラ歩いてました。そしたらなんか、西川緑道公園っていう、なんか公園?って言えるのかどうか分からないですけど、なんかちょっとした緑地の区画みたいなのが町中にあって、そこをダラダラ歩きました。

 

 

 

 

 まあそんな感じですね。こっちも割と良かったです。あとの方はなんか歩くのも疲れちゃったんで、駅前の方に戻ってドン・キホーテで時間潰してました。いや地元の女子高生かって。

 

 

 それで、そんなことをしているうちに約束の17時半になって、待ち合わせ場所の桃太郎像前まで行くと、そこにはSさんと、Sさんと同じ隣の研究室から来た学生(全員僕よりは年上)がもう一人いて、あとは隣の研究室の教授がいました。これだけ聞くとなんか完全に”””アウェー”””って感じですけど、一応全員顔見知りではあるのでまあ、別にそんなではないですね、実際のところ。まあでも少なくとも””ホーム””ではないですね、実際のところ。

 

 

 で、どこ行こうかって話にまずはなったんですけど、Sさんが「あ、さっき調べてて良さそうなお店あったんでそこに入りませんか?」ということでそこに行くことになりました。やっぱデキる人や・・・。

 

 

 それで、えーっと、何て名前だったっけ?なんかそのお店に入ったんですけど、店の名前を忘れちゃいました。まあどういう店なのかと言うと、まあ有り体に言って居酒屋ですね。まあ居酒屋みたいなところに入りました。それで僕は、

 

 

 うわ~~酒か~・・・酒飲むの何年振りだろ・・・いやマジか、明日発表なんだよな・・・スライドとか今日マブと話した部分手直しなきゃいけないし・・・。

 

 

 って思ったんですけど、でここで普通の人間だったら、「いや、僕酒飲めないんで~w」って感じでウマいこと角が立たないように流しつつ自分だけウーロン茶飲んだりみたいな立ち回りができるんでしょうけど、僕(陰キャ)は「ア、じゃあ皆飲むなら飲もうかな・・・ハハハ・・・」みたいな感じで、まあお酒飲みましたよ、普通に。

 

 

 でまあ、こういう複数人で飲むとなったら、まず一杯目はやっぱり””生””ですよね、やっぱり。一応言っとくとセックスの話じゃなくて生ビールね。というわけで、僕以外の3人は生を頼みました。ちなみに僕はレモンサワーです。いや女子大生かって。ちなみにレモンサワー一杯でちょっと酔ったから。あまり舐めないでほしい。

 

 

 いや~~まあ酒飲むのがすごい久しぶりってのもありますけど、正直酒クッッッソ弱いんでね僕、実際。吐いたりしたことはないんですけど、酔うと眠くなっちゃう。なんか昔飲み過ぎて居酒屋で寝ちゃったことがあって。まあこの後何もない”””無敵”””状態だったら別にそれでもいいんですけど、この日はその後も作業があったし次の日も発表があったんで。それにこんなところで寝ちゃったら他の3人にクッソ迷惑かかっちゃうんで。まあそんなわけで一杯でやめときました。

 

 

 まあだから酔ったと言ってもほんとにちょっとなんですけど、僕ってホントにイヤなのが、酒飲むとすぐに顔赤くなっちゃうんですよね、これは酔っているかいないかに関わらず。だから別に自分の中ではそんなに酒が回ったわけでもないのに、顔はもう太陽のように真っ赤みたいな、それで一緒にいる人に「いや君めっちゃ顔赤いやんw」みたいに言われるのがホントにイヤなんですよね、これはホントに。だから正直人と酒飲むのあんま好きじゃないんですけど、弱いのは弱いから人とじゃないと酒は飲まないっていうね。これ矛盾って言います。皆さん覚えておいてください。

 

 

 まあそんな感じですね。酒飲みながら、料理を食べながら、なんか色々みんなでお話ししました。料理は色々食べましたけど、なんかその店は(というか岡山が全体的に)サワラの押しがすごくて、まあ割とサワラ尽くしみたいな感じでしたね。あとこの時に知ったんですが黄ニラが有名らしい、岡山。

 

 

 それでどんな話をしたかというと、学会とか研究界隈の話ですね。例えば前回の学会はどこ開催だったとか、あとはまあお金とか関連のちょっと””ダーティ””な話とか。この隣の研究室の先生は結構経歴がバケモンで、この学会を主催している組織でもなんかの係だったりするらしくて。まあだからなんかそういう”””裏”””の話が結構ポンポン出てきて、まあ結構面白かったですね。もちろん具体的な内容は言えませんけど。これを言えばオレは消される・・・。

 

 

 まあそんな感じですね。すごく面白かったです。ちなみにこの先生、「最近歳であんまりお酒飲めなくなっちゃんだよね~」とか言いながら生ビール4杯と日本酒一本飲んでました。いや、流石っす。

 

 

 それで一通り食べて飲んで、領収書を店員の人に持ってきてもらったんですけど、まあ計15000円か16000か、そんなもんだったんですね。それで僕は「うわ、こんなかかるんかよ・・・これ大体酒の値段だろ!オレは一杯しか飲んでないんだが!?」と思ったんですが、そしたら先生が、「皆1000円ずつ出してくれればいいよ。残りは僕が払うんで」みたいなことを言ってくれて。いや、流石っす。

 

 

 それで皆で駅まで歩いて行って、皆それぞれ宿を取ってるんで、その場で解散ということになりました。他の人は結構駅から直結で行けるとか、歩いてすぐとか、まあそういう近いところに宿取ってましたけど、僕はなんか電車の音とかで起こされたりしたらヤだなと思ったのでちょっと離れたところに取りました。まあ言っちゃうと東横INN岡山駅西口広場というところですね。

 

 

 

 セミダブルとシングルで同じ値段だったので予約はセミダブルで取りました。学割プランみたいなので一泊5900円。悪くない・・・っていうか全然いいですね。ナイトウェアが部屋になく毎回フロントまで取りに行かなければいけないのがちょっと面倒でした。それ以外はとても良かったと思います。

 

 

 部屋に入って荷物を下ろし、お風呂に入ってナイトウェアに着替えたあと、僕は・・・パソコンを開きました。明日の発表に向けてスライドを手直しする必要があったからです。

 

 

 もう疲労と眠気で体は既に限界を迎えていました。ていうか限界超えてました。どうにか気力を振り絞ってパワーポイントの画面とにらめっこしようとしましたが30分と続かず、とりあえず30分だけ寝ることにして、目覚ましをセットしてベッドに横になりました。いやこれ寝落ちする奴や~!と思ったかもしれませんが、ちゃんと目覚まし通りに起きれました。で起きたらまたパソコンの前に座って作業・・・体はもっと寝かせてくれと叫んでいましたが頑張ってスライドを1枚ずつ手直しして、まあ8割方終わったかなというところでまた眠気に襲われてまた1時間ほど寝て、再び起きて残りの作業を終わらせました。全部終わったのは0時頃だったかな?いや1時?あんまり覚えてません。

 

 

 出来上がったスライドを見て思ったのが、「いや内容うっす・・・」でした。もうホントに内容薄い。まあでもそりゃそうですよ、確実に成果と呼べるのは「計算自体は普通に動いた」ことくらいですから。他はまだ完全にpreliminaryな状態で、なんかよく分からない、正しいのかどうかも定かじゃないデータだけポツポツ貼って終わりみたいな、そんな程度のものだったわけで。でもしょうがないじゃないですか。それに僕はまだM1だし、研究もそんなに身入れてやってたわけじゃないし。成果らしい成果なんて出せませんよそりゃ。しょうがないじゃないですか・・・。

 

 

 でもそんなこと、どうでもよかったんですよ、正直な話。成果が出ようが出まいが。内容が薄かろうが濃かろうが。だって僕はアカデミアの世界で今後も生きていくわけじゃないんだから。研究を頑張ってやるのはこれが最後。あとはなんかそれなりにやって修論が書ければそれでいい。その後は僕はもう研究とは二度と関わらない人生を送っていくわけで。だからもうよかったんです。どうでもよかったんですよ・・・。

 

 

 まあでもとにかく、発表の準備が終わって、それなりに体裁を整えられたのは良かった。そのこと自体は素直に良かったことはあるので。まあそんなわけで、僕はいくらか安心した気分で眠りにつきました。

 

 

 

6.

 

 

 二日目。起きたのは8時過ぎでした。学会が始まるのは9時だったんですが、いきなり僕の発表があるというわけでもなかったので、ホントのことを言うともうちょっと寝ててもよかったんですけど、ホテルの朝食バイキングのサービスが朝9時までしかないのと、どの道部屋の清掃があって10時くらいまでには部屋を出なきゃいけなかったので、それだったら最初から参加するかということになりました。

 

 

 ちなみに朝食はあんまりおいしくなかったです・・・。まあビジホの朝食なんてのは腹を満たしてコーヒーを飲む以上のことは期待してないので別にいいんですけど。でもこの日はなんかメニューにカレーがあって(なんか日によって献立が違うらしい)、それは普通に美味しかったです。カレーは誰がどう作っても美味い。ちなみに2杯食べました。おかげでこの日は昼食を食べずに済んで節約できたのでよかったです。コーヒーもいかにもインスタントみたいな感じで美味しくはなかったんですが、貴重なカフェインなのでありがたく頂きました。

 

 

 それでご飯を食べて部屋に戻って、顔洗って寝グセ直して荷物を整えて(清掃が入るため)、iPadとか財布とか入れたショルダーバッグとパソコンバッグを持って家を出ました。

 

 

 学会の会場はなんか結構広かったです。イヤまあ大学貸し切ってるから当たり前の話ではありますけど。キャンパス内の建物ごとに分野が分かれてて、○○分野は1号館で、みたいな、それでなんか、宇宙論とかの割とメジャーどころの分野の人たちは、本館とかのなんか比較的新しい、キレイな建物を使わせてもらえてたんですけど、僕のやってるようなマイナー分野はなんかよく分からん、キャンパスの一番端っこにある、すぐ隣が山みたいな建物に押し込められて、なんかめっちゃ古臭いし、廊下に普通にゴキブリとかゲジゲジの死体転がってるし、なんか、なんか・・・クソが!!!!ボケ!!って感じでした。

 

 

 それで、ちょっとこれはお詫びというか、お知らせなんですけど、この後の話ももうちょっと仔細に話そうと思ったんですけど、ちょっとこれはマジな話なんですけど、僕が発表した時間(セッション)とかまで分かってしまうと、僕の大学・研究室・氏名、ワンチャン顔写真とかまで特定される恐れがあるので、この辺りはちょっとボカさせていただくことにします。っていうか、発表した日付を言ってる時点で結構やばいんだが!?っていうか、学会に参加したという時点で分かる人にとっては結構な特定材料なんだが!?

 

 

 いや、まあいいんですけどね、正直言って。正直な話、こんなよく分からんブログをここまで読んでくれるくらい僕の話に興味を持ってくれる人だったら、まあ僕の個人情報くらいバレてもええかみたいな気持ちではあるんですよね、正直。変にビクビク情報を隠してつまらんくするよりも、僕は皆にこのブログを楽しんでほしいし、そもそもこれまで僕のポカで一部の人には既に結構情報バレてるし、それにバレたところで悪用するような人はこの中にはいないだろうからね・・・え、いないよな?さすがにいないよな?頼むぞ?頼むからホモサイトとかに登録するのはやめてくれ。ホントに頼む。

 

 

 まあとりあえずそんな感じなので、時系列の話はちょっと曖昧にして、僕が発表するセッションが始まる直前のところから話そうと思います。

 

 

 僕が会場の教室に入ったのは、セッションが始まる15分ほど前でした。教室には既に何人か人がいて、マブもいました。マブは僕の姿を認めるとすぐにこっちに来てくれて、「スライドどんな感じ?」と聞いてきました。それで僕が昨日4ぬ気で完成させたスライドを見せると、彼は「うん、いいと思う」と言ってくれました。

 

 

 セッションが始まる頃にはもうたくさんの人が集まっていました。当然みんな研究者、あるいは博士課程とかの学生で、中には僕が読んでる論文とか解説書の著者の方とかもいました。それと、隣の研究室の人もいました。僕の発表を聞きに来てくれたのか、単に同じ分野のセッションだから来ただけなのかは分かりませんけども。

 

 

 でも緊張はしなかったです。それは、研究発表はもう何度かやってるから慣れてるってのもありますけど、何よりも、そもそも自分の研究成果が大したことないってのが大きかったと思います。なんかこう言うと逆説的な感じがしますが、なんか、こう・・・分かります?誰もこんな、M1の大したことない研究なんて興味ないだろうなみたいな。別に僕がこの発表でちょっとコケようが、逆に完璧な発表をしようが、まあどうせ他の人にとっては大した差じゃないだろみたいな。そんなこと気にする奴いないだろみたいな。まあそんな感じですよ、実際。極端な話、僕はもうピエロにでもなるくらいの気持ちで席に座っていました。つまり”””道化師”””ってこと。分かります?僕の言ってること?

 

 

 それでまあ発表をしたわけですが、ところで皆さん、自分がプレゼンする時の話なんですけど、質疑応答ってどう思います?いや、何がやねん!って感じですけど。頼むから変な質問来ないでくれ~って思います?それとも、質問ウェルカム!かかってこい!って感じですか?

 

 

 なんでこんなこと聞くかというと、僕は以前生粋の前者だったんですよね。僕がプレゼン発表の時に思うことと言ったら、なるべく簡単で誤謬のない説明を心掛けて、誰も質問することなく、何ごともなく平穏にこの場をやり過ごしたいという、それだけだったんです。

 

 

 でも研究が始まってからはそれが全く逆になったんですよね。質問してもらえるとすごい嬉しいし、質問が全くないと逆に不安に思うようになっちゃったんです。

 

 

 要は、質問をしてもらえるというのは、少なくとも自分が話したことをある程度は理解してもらえたということになるわけで。逆に誰も質問がなくてシーンとしてる時っていうのは、僕の説明に納得したんじゃなくて、ただ単に理解できてないんですよね。だから質問をもらえるかどうかというのは、自分の発表がうまくいったかどうかの指標になるわけで。

 

 

 なんでそんな話を急にし出したかというと、僕の発表は結構質問をもらえたんですよ。少なくとも、質疑応答の時間いっぱい使うくらいには質問してもらえて。それがなんか、結構嬉しかったんですよね、僕の中では。あ、ちゃんと発表できたんだっていう。すげーフワっとした内容ではあったけど、ちょっとは理解してもらえたのかなっていう。

 

 

 それで発表が終わって、その後もいくつか他の人の発表があって、セッションが終わりました。それで20分くらいの休み時間に入ったんですけど、そしたらマブが僕の方に来て「お疲れ様。発表よかったよ」と言ってくれました。

 

 

 それでその後もう一つ嬉しいことがあって。さっきの発表で質問してくれた人が僕の席まで来て議論しにきてくれたんですよね。これは結構研究会とかでは割と見る光景で。まあ要は、もっと議論したいけど質疑応答の時間じゃ足りないからってことですね。

 

 

 でも割と見るとは言ったものの、僕のところに誰かが来てくれたことはこれまで一度もなかったんですよ。まあでもそれも当たり前の話で、これまで発表者として研究会に参加した時にはどれもほとんど成果なんてないようなもんだったんで。今回も例によって成果らしいものはなかったし。だから特に気にしてもないし期待もしてなかったんですけど。

 

 

 でもなんか今回そうやって議論しに来てくれた人がいて。なんかそれがすごい嬉しかったんですよね、僕の中では。いや、ホントに嬉しかったんですよ僕は。なんかこの時初めて、研究者たちの仲間入りができた気がしたというか。こう言うとなんかちょっとゴウマンな感じしますけど。なんだろうな、研究が進んでいることをようやく実感できたというか。いや進んでないんですけど。まあでもとにかく嬉しかったんです。分かります?僕の言ってること?

 

 

 まあそんなわけで、この日は結構ウキウキな気分でした。で、この日のセッションが全部終わって、僕はまっすぐ宿まで戻って、まあ飯でも食うかということになったんですけど、せっかく岡山まで来たのに松屋とかコンビニで済ますのはな~みたいなことを思って、なんか適当にブラブラその辺を回って、いい感じのお店を見つけたらそこに入ることにしました。

 

 

 それでなんか10分か20分くらい歩いて、結局駅ナカにあるラーメン屋みたいなところに入りました。メニューを見たら「岡山名物!黄ニララーメン」みたいなのがあって、いやまた黄ニラかい!って思ったんですけど、まあそんなに押してくんなら食ってやるかみたいなノリで頼みました。それと、なんかこれもこの時知ったんですけど、岡山ってカツにデミグラスソースをかけて食べるのが土着の料理らしくて、やべ土着とか言っちゃった、ご当地料理らしくて、それのセットみたいなのを頼みました。

 

 

 

 

 

 美味しかったです。でもショーミ黄ニラいらん。少なくともラーメンにはいらん。

 

 

 それでご飯を食べた後部屋に戻って、まあしばらくはボーっとしてましたね。疲れたなーみたいな。まあ実際この数日休む時間はほとんどなかったし、睡眠時間も足りてなかったんでね。つかの間の休息みたいな感じです。

 

 

 それでひとしきりボーっとして、その後何をしたかと言うと、まあシコりました、ハイ。これまで述べた通り、ここんところはずっと忙しくて、まあだから全然シコってなかったんですけど、いや、まあでもどうなんだろうな。正直言って、忙しいからとか以前に、そもそも最近あんまりシコってないんですよね。まあ精々1週間に1回とか?まあでも歳から言ったらそれくらいが普通なのかな?分かりません。オレは何も分からない。

 

 

 まあそれでとにかくシコって、その後お風呂に入って、普通だったらその後ナイトウェアに着替えるんですけど、この日は次の日に着るつもりだった普段着を着ました。というのは、この二日間で着た服を洗濯しにフロントまで降りていく必要があったからです。

 

 

 実は僕、キャリーバッグに服を2日分しか入れていかなかったんですね。まあ着ていった服も合わせると3日分ですけど。で、出張は4日間あるんです。だから1日分足りないんですね。え、なんでもう一着持っていかなかったのかって?陰キャがそんなに服持ってるわけねーだろーーーーーっ!!56すぞーーーー!!!

 

 

 まあそんなわけで服を1回どこかのタイミングで洗濯する必要があったんです。で、コインランドリーと乾燥機がフロントにあったんですけど、さすがにナイトウェアで外に出るわけにはいかない(てか禁止されてる?)んで、一旦普通の服に着替えたみたいな、まあそんな感じです。

 

 

 洗剤はホテルの方で買うこともできたんですが、なんかこの出張のちょっと前に、母親がなんかアリエールの、ビニールみたいなのに洗剤とかが入ってて、それを洗濯機に入れるだけでOKみたいなやつを買ってきてて、それを3つくらいもらって持ってきてたんでそれ使いました。これ結構使いやすくてよかったのでオススメです。

 

 

 それで洗濯機に服をぽこじゃか投げ入れて部屋に戻って、待ち時間の間にちょっとだけosuやって、またフロントに行って洗濯機から服を取り出して乾燥機に入れて、あ、そうだ、ちょっと皆さんに聞きたいんですけど、乾燥機って何分くらい回すのが正解なん?僕よく分からなかったんで20分回したんですけど、実際どうなんすか?誰かよければ教えてください。

 

 

 まあそれで乾燥機に服を入れて、また待ち時間osuして、またフロントに行って乾燥機から服を取り出して、一応部屋のハンガーに服をかけときました。

 

 

 それでそこまで作業を終えたところで、なんかちょっと小腹が空いてきちゃって、「コンビニでも行くかぁ~w」つってホテルを出て、最寄りのセブンイレブンカップ麺とポテチとお茶を買って帰ってきました。

 

 

 それでカップ麺を食べた後何をしていたかというと、VCTを見てました。VALORANTの世界大会ですね。この時ちょうど始まったばっかで、Group Stageの試合がほぼ毎日やってるみたいな感じで、まあポテチとか食べながらそれを見てました。なんかもう”””解放”””されたって感じですね。

 

 

 まあでも1時を回ったあたりになると眠気も結構限界が近づいてきて、それで僕はパソコンを閉じて布団に入りました。発表もイイ感じで終わったことで、この日は結構快適に眠ることができました。

 

 

 

7.

 

 

 三日目。この日も朝8時くらいに起きました。昨日の朝食でカレーが出たために、この日もてっきりカレーが出るものと思ってウッキウキで着替えて1階まで降りていったのですが、なぜかありませんでした。どうやら日によってメニューが変わるらしいです。どうして・・・。

 

 

 というわけでこの日はなんか山積みされてたボソボソのパンをコーヒーで流し込むだけで終わりました。周りを見てると、宿泊客の半分くらいはワイシャツを着たくたびれたおじさんで、まさにビジネスホテルだなあという感じがしました。

 

 

 この日も学会は最初のセッションから参加していました。と言ってもこの日は発表も特になかったので、自分の興味ある発表をちょくちょく聞いて回るという感じでした。それと、隣の研究室の人の発表も聞きました。正直に言って、同じ分野とは言え研究内容も手法も全然違うので、何の話してるかはあんまり理解できなかったんですが、まあでもこれが社交辞令というやつですよ。こちとら社会適合者なんでね、それくらいのことはできますよ。分かります?

 

 

 それで昼休みに入ったんですけど、この日は昨日と違ってカレーをドカ食いできなかったので、この時間になる頃は結構もうお腹へりへりっていう感じでした。それでまあどっか学外に出て食べに行ってもよかったんですが、それはそれでなんかめんどくさかったんで、学内に設置されているレストランみたいなところに入りました。

 

 

 僕が行った時にはもう割と人が入ってて、注文を受けるために列に並ばなければいけなかったんですが、それで僕はドアの外から遠目にメニューを見てたわけですね。で、上から順にAランチBランチ・・・みたいな感じで5個くらい並んでて、でAランチがバターチキンカレーで、Bランチがオムライスだったんですね、ちょっとそれ以降は覚えてないんですけど、それで僕は「バターチキンかぁ・・・」って思って。

 

 

 いや、カレー自体は僕は別に嫌いじゃない、っていうか寧ろ好き、っていうか寧ろ超好きな部類なんですけど、なんですけど・・・うーん、なんか、バターチキンってちょっと甘すぎか?って。なんかそんな甘いカレーを食べる気分じゃなかったんですよねその時は。それに甘いカレーなんか昼に食べたら、なんか息臭くなってマスクの中地獄になりそうじゃないですか?いやまあいいんですけど、でもこの後も学会発表あるしなぁ・・・みたいな。

 

 

 まあそんなことを思って、僕はバターチキンじゃなくてオムライスを頼むことにしました。店員の方はなんか、生協の店員とか大衆食堂の店主とかによくいる、基本タメ口で早口で、まくしたてる感じで話してくる、こっちがボソボソしゃべるとなんかイライラした感じで「え??」って詰めてくる感じの、なんか「ハイ君は?Aランチ、ハイAランチ1つー!ハイ次の方は?」みたいな、なんか、こう・・・分かります?そういう人いるじゃん?え、分かるよね?なんで分からん?いるでしょそういう人?え、分からんか?

 

 

 まあそういう感じの人で、僕はちょっと””タジタジ””になりそうだったんですが、変に言葉を濁らせて詰められたくなかったんで、””プッシュ””されたくなかったんで、僕は気持ち大きな声で「Bランチで!」と言いました。

 

 

 それで出てきたのがこれです。

 

 

 

 

 まず思ったのが、「これオムライスか???」ですね。ケチャップライスじゃなくてなんかサフランライス?だし、卵もなんか思い出程度にしか乗ってないし、しかも何より僕がイヤだったのが、

 

 

 これ。これ何?ほんとに何?多分ナスのなんかだと思うんですけど。

 

 

 いやなんか、正直あんまりこういうことって言いたくないんですけど、僕って野菜あんま好きじゃないんですよね。いや、なんで言いたくないかって、今後僕と会ってご飯に行くことになる人が、行き先について余計な配慮をしてほしくないからなんですけど、一応言っておくと、普通に食べれます。昔は全然ダメだったけど今は普通に食べられるし、好きではないけど苦手ってほどでもないです。まあ一応それだけ。

 

 

 まあでも、好きではないんですよね、これは事実として。だから僕はこれ見て「え、これ何?え待ってナニコレ?」ってなって、でとりあえず食べてみようってなったんですけど、なんか触感グニャってしてるし、なんか味付けも苦いんだかなんだかで、なんか食べた瞬間、「あ、終わったわ、オレの人生・・・」ってなったんですけど、どうにか水で流し込みました、ハイ。ちなみに野菜苦手ではないです。ホントに。

 

 

 まあオムライスも別に普通に美味しかったし、スープも別に普通だったんで、別によかったんですけどね。なんでこんなフォローをわざわざするのかというと、これで450円だったからですね、ハイ。値段を考えたら全然アリ、っていうか寧ろお得。逆にこれで800円とかだったらマジで許せない、っていうかヤバかったですけどね。もう僕の人生をかけて戦う覚悟でしたけど。まあやっぱ学生向けのご飯は安くていいですね。

 

 

 それでご飯を食べた後は、売店で買ったコーヒーを飲みながらキャンパス内をウロウロ歩いてたんですけど、その時にちょうどSさんと隣の研究室の人たちと会いました。それでお、アルル君じゃんみたいになって、その後は一緒にブラブラ散歩してました。学内にいくつか展示物みたいなのがあってそれを見てたんですけど、あんまり情報出すとそれはそれでアレな気がするんでこれも伏せておきます。

 

 

 で、そろそろ午後のセッションが始まるくらいの時間になったんですけど、そしたらSさんが、「あそうだアルル君、今日の夜みんなで食事行く予定なんだけど来ない?」って言われて、それで僕はまた2秒で「行きます」と答えました。なんかこういう風に人から誘われた時、今までは「いいよ」って答えてたんですけど、なんか「いいよ」って言うと、なんか乗り気じゃない感が出るというか、「行こうと言われたから仕方なく行く」感が出ちゃって、なんかイヤなんですよね、個人的には。いや、僕がそう返答される分には何も思わないんですけど、自分が言う時にはそういう細かいところが気になっちゃうんですよね。だから僕はこういう時必ず「行きます」って答えるようにしてるんですけど、なんか「行きます」っていうと、なんかそれはそれで「いやコイツめっちゃ乗り気やん」みたいな、めちゃ食い気味やんみたいな、なんかそういう雰囲気出ちゃう感じしませんか?僕の気にしすぎですか?いや気にしすぎならそれでいいんですけど。ちょっとなんか他にいい返事の仕方とかあったらDMで教えてください。別に教えてくれなくても普通にデートのお誘いDMとかでもいいんで別に。

 

 

 でまあそんな感じで午後のセッションが始まったわけですけど、まあ別に特に変わったことはなかったですね。午前と同じく気になった発表と、隣の研究室の人の発表を聞きにいったという感じです。ちなみに気になった発表ですが、いくつかあって全部聞いたんですが、何一つ理解できませんでした。まあそんなもんですよ。

 

 

 それで、全部のセッションが終わったのが16時半ごろだったんですけど、帰り際に同じ教室にいたSさんから「18時半に岡山駅前ね」と言われて、僕は分かりましたと言って、その後世間話とかをするでもなくさっさとその場を去りました。これが陰キャというやつですね。

 

 

 それでホテルに戻ったんですけど、この後も外出るからシャワー浴びるというわけにはいかないし、かといってどっか出かけるには微妙な時間だしということで、部屋でosuをやっていました。僕って結構飽き性な側面あるんですけど、それでもosuがここまで長く続いているのは、1回1回が数分程度と短くて、こういうスキマ時間にサクッとできるからだと思うんですよね。こういうゲームあと1個か2個欲しいですね、個人的には。麻雀もAPEXもvaloもショーミ長い。

 

 

 それでosuを30分ちょいくらいやったんですけど、やっぱり連日の早起きで疲労がたまってるのかあんまりパフォーマンス良くなくって。それであとはベッドに寝転がってスマホをいじいじしてました。

 

 

 何をしてたのかというと、明日のことを調べてました。

 

 

 というのは、明日何しようかなーって考えてたんです。いや、学会があるんじゃないのかと、そう思った方もいるかもしれません。まあ事実から言えばあります。学会はありました。

 

 

 でもなんか、なんだろうなー、分かります?僕が何を言いたいのか。こう、なんか、3日目のプログラム見たら、なんかあんまり僕の専門に関係なさそう、というか、まあ正直な話、あんまり興味が湧かない発表しかなくて、それに隣の研究室の人たちも、この2日目までで全員発表を終えてて、もう僕としてはこの学会でやるべきことはもう全部終わったみたいな感じなんですよね。

 

 

 だからさ、なんか、こうーーー・・・分かります?まあここまで言えば流石に分かりますよね?

 

 

 まあそれで何を調べていたのかというと、倉敷駅までの行き方とか、観光するのに何時間かかるかとか、そういうのを調べてたっていう、まあそういうことです。

 

 

 まあなんだろな、やっぱり僕としては、岡山の観光地と言ったらまあやっぱ筆頭は倉敷なわけですよ、やっぱり。そして、こういう機会でもなければ、好き好んで、それ目的で岡山に行くことってあんまりなさそうなんですよ。それに何より、せっかく岡山まで行ったのに、後楽園だけ見て帰りましたっていうのは、なんか、やっぱ僕の中ではアレなんですよ、アレ、分かります?僕の言いたいこと?分からんか、アンタたちには。ていうか倉敷って知ってンの君たち?

 

 

 まあでも冷静になって考えてみてください。この最大にして最後のチャンスである3日目に、どーせ大して理解できもしないよく分からない発表を聞くのか、それとも自分が行きたい場所に行ってこの旅程を充実したものにするのか。得られる経験とか、今後の人生を考えた上で、どっちの方がより僕のためになるか、そういうハナシなんですよ、言ってしまえば。こんなの考えるまでもないですよね?分かるか?オレの言いたいこと?

 

 

 まあそんな感じです。まあそんな感じで、スマホをいじりながらダラダラ時間を過ごしているうちに、約束の18時半が近づいてきて、僕は部屋を出て駅に向かいました。僕が駅に着いた時、Sさんもちょうどそこに到着したばかりで、他には誰もいませんでした。それでその後5分ほど待っているうちにちらほらとみんなが集まってきました。今回のメンバーは、僕、Sさん、他隣の研究室の人3人、そしてマブでした。

 

 

 へ~マブが来るなんて珍しいなと思いつつ、またぞろSさんが美味しそうなお店に目星をつけてくれてたみたいで、そこに歩いて向かうことになりました。歩きながら色々話してたんですけど、まあなんやかんやあって、次の日の倉敷観光にはSさんが同行することになりました。まあなんやかんやっていうか、「僕明日学会サボって倉敷行くんすよw」「えーいいね!どうしよ、俺も行きたいな」「え、じゃあ一緒に行きましょうよ!」「えーマジ?行きたい!行こうよ」みたいな感じですね。これがコミュ力ってコト。分かったか?インターネットが趣味の社会不適合者の皆さん。

 

 

 まあそんな感じで話しているうちにお店に着きました。ちなみにお店の名前は特徴的だったので覚えているんですが、教えません。理由はまあ身バレ的なアレです。DMでHな自撮りを送ってくれたら教えます。

 

 

 まあそんな感じで店に入って、まあとりあえずメシと酒頼もか的な感じになりました。なんかメニューにあったオムライスがめちゃくちゃ美味しそうで、僕は昼オムライスを食べたにも関わらずそれを頼もうとしたんですが、ただいま品切れとなっておりますと店員に言われました。それで僕は代わりに、たまたま目についたハンバーグを頼もうとしたんですが、それも品切れなんですと言われました。

 

 

 え、どゥーゆゥコト!?!?ってなったんですけど、まあそれもすぐに納得が行きました。というのはこのお店、学会の会場の割と近くにあるんですよね。つまり学会の参加者が終わった後ここに流れてきてるんです。でもお店側からしたら近くの大学で数百人規模の学会が開かれてるなんて預かり知らぬことでしょうから、普通の、まあ平日の夜くらいの量しか仕入れてないわけですよね。つまり需給が明らかに釣り合ってないんです。だからまあそれを考えたら仕方ないですよね。こんなド平日に数百人単位でオフ会する物理学者たちが悪いですよね、どっちかというと。

 

 

 でなんか結局何を頼んだのかと言うと、なんか、なんだっけ、アレ、何頼んだっけな。忘れちゃいました、ごめんなさい。写真も撮ってないです、ごめんなさい。

 

 

 でなんかまあみんな酒とか頼んで、まあやっぱこういう時に飲む酒と言ったらやっぱり”””生”””ですよね。というわけで僕以外の人たちは生を頼みました。ちなみに僕はコークハイを頼みました。

 

 

 それでまあ注文が終わると何ともなしに談笑が始まったんですけど、それで僕はどうしたかというと、マブに研究について相談したいことがあったのでそれについて話しました。

 

 

 って、この場に及んで研究の話かい!!!この大バカもんがぁ!!と普通はなるところですが、マブは快く相談に乗ってくれました。まあ要は、学会に行く前に話した、計算は動くけどうまくいかなかった部分の話で、こういう風な式で計算したらいいんじゃないか的なことをマブに話して、マブはこういうデータとかも出力して比べてみるといいかもねみたいな、そういう建設的なアドバイスをしてくれました。こんな打ち上げムードの中でも相談に乗ってくれるマブ、すこだ・・・w

 

 

 と、まあ言っても精々5分かそこらで研究の相談が終わって、それで僕は隣の研究室の人たちが話していた話題に耳を傾けようとしたんですが、そしたらマブがだしぬけに「あそうだ、アルル君」と。

 

 

 「ところで、進路はどうするかって決まってるの?」

 

 

 

 

 

 心臓が凍りました。それで僕が思ったのは、

 

 

 し、し、し、しまったァ~~~!!!マブと一対一で会話をする場面を自ら作り出してしまったァ~~~!!こんなことなら研究の話なんかしなきゃよかったよ~トホホ・・・

 

 

 って感じでした。でもそれと同時に、ようやく聞かれたかという思いもありました。というのは、今後の研究において短期的・長期的に目標を定めていくにあたって、僕が博士まで行くのか否かという問題は大きく関わってくるとことだと思うし、言うまでもなくマブにはそれを聞く権利、いや義務があるし、聞くなら早めに聞いておいた方がこの先目標を立てやすくなるし、だから、まあつまり、いずれは聞かれることだとは思ってたんですよね。でもまさかこのタイミングでいきなり聞かれるとは思ってなかったので、ちょっと虚を突かれた思いがしたというか、まあそんな感じですね。

 

 

 それで僕はどう答えたかというと、まあ僕が思っていたことをそのまま話しました。まあ要するに、前回のブログに書いたようなことを話しました。つまり、博士に行きたい気持ちはある、でもやっぱり金銭的な問題もあるし、あんまり研究者としてやっていける自信もないし、今の時点では大分就活寄りになっているという話ですね。

 

 

 で、そんな話をしているうちに、別の話をしていたはずの隣の研究室軍団もなんか会話に参加してきて。でSさんとか「え、アルルくん博士行かないの!?」みたいな感じになって、で僕は「イヤ、マア…マアヤッパお金とか….」みたいな、まあそんな感じになったんですけど、いや・・・いや、何だろな~、やっぱSさんってのは””熱い””男なんですよ。こんなに社会適正高くて彼女もいるのに、にも関わらずこんなよく分からん大学に修士から入って来て、物理をやりたいからって就活も全くせずに博士まで行くんですよ。そういう熱い志を持った男なんですよ。

 

 

 そういう点で言えば、マブも結構そういうきらいがあるんですよね、実を言うと。僕はマブの経歴をまあある程度知ってはいるんですが、まあ正直な話、学歴とかの話だけで言うと、僕なんかよりよっぽど下なわけですよ、正直言ってね。まあもちろん研究の世界に学歴それ自体はカンケーないわけですけど、でもとはいえ高名な研究者の方々を見てると、まあやっぱりほとんどの人は東大京大なわけですよ。まあ要は、これは事実として、研究費とか研究環境とかそういう意味で、やっぱり東大京大ではないというその時点で、ある程度はビハインドを背負ってるんですよね、現実問題。そしてこれも正直な話、多分僕が東大に通ってたら割と迷いなく博士行ってたと思いますよ、これはホントの話ね。

 

 

 まあちょっと話が逸れましたが、まあ要はマブだって、今でこそこの地位に就いてますけど、研究者としてずっと順風満帆な人生を送ってたわけじゃないと思うんですよ。それに、これは最近聞いた話なんですけど、マブは現在妻帯者なんですけど、どうやら出会って3か月かそこらで結婚まで至ったらしいんですよ。いや、ヤバくないすか?どういうこと!?って感じじゃないすか?ちょっと””””パッション””””が過ぎないかそれは!?って思いませんか?

 

 

 まあ要はそういう感じなんですよ。Sさんもマブも、物理という論理に重きを置く学問に携わっているものの、本質的には””情熱””の男なんですよ。熱い志を持った人たちなんです。でもこういう高い理想を追い求めている奴らが往々にして見落としがちなのは、この世の中には僕のような、何の理想も志もなく、その時々の流れと雰囲気だけで行き当たりばったりに道を決めて、打ち込める趣味も特技もなく、目の前の手ごろな快楽に身を染めてダラダラと無意味に毎日を過ごしている、そういうどうしようもない人間も存在するんだということですよね。確かに僕は物理は好きだし、研究もまあそれなりに楽しんでやってますけど、でもそれはやっぱり大学院生だからということで必要に駆られてやっている部分ももちろんあるし、例えば僕が就職して社会に出て研究とは全く縁のない世界に入ったら、たちまち僕は研究のけの字も忘れて、何か別の趣味やら勉強やらに時間を費やすことになると思うんです。結局のところ僕の「やりたいこと」っていうのはそのレベルなんですよね。でも彼らはそういう僕の意識の低さを全くと言っていいほど理解してないんです。僕の中にも””パッション””が眠ってるものと勝手に思い込んでるんです。だからこんなM1の秋とかいう段階で「1年で学会発表もやってるし成果も出てるし、絶対博士行った方がいいよ!」みたいなことが言えるんです。Sさんなんか、「アルルくんが研究辞めちゃったら学問にとって損失になっちゃうかもしれないんだよ!?」とか言って、もうよく分からないこと言い始めちゃってるんですよ。でもそんな”””熱い”””男たちがいる一方で、僕が進学するかどうかを考えるときに評価することと言ったら、今後の3年間を働かずに大学に行った場合の損失をどのくらいのスパンでペイできるのかとか、そもそも博士課程を3年で卒業できるのかとか、給付型の奨学金の申請期間は大体いつごろで、それを考えるとあとどのくらいでまとまった成果を出さなきゃいけないかとか、そういう現実の問題ばかりなんですよ。僕という人間は、情熱なんてものは、これっぽっちも持ち合わせちゃいないんです。僕にあるのは、論理的な整合性を卑しく求め続ける頭でっかちな思考回路と、苦痛と敗北を恐れる臆病な自尊心、それだけです。だから結局彼らの言う言葉の中には、僕が求めていた答えはなくて、結局この場におけるこの話は平行線のままだったんですよね。

 

 

 まあとはいえ、その場にいた全員が全員熱い男だったわけではもちろんなくて、結構有益な情報とか話も色々聞くことができました。特に、今博士課程の3年生のIさんという方がいるんですが、この人の話はかなり参考になりました。

 

 

 まあやっぱり特に気になるのはお金の話ですよねやっぱり。博士課程に進学を一度でも考えたことがある方は知ってると思うんですが、博士課程学生にはDCと呼ばれる、まあ割と太い給付型の奨学金(研究費も結構ビッグな額もらえます)があるんですけど、まあそれの話とか、あと学費の面に関して、ちょっとした裏技みたいな、ワザップみたいなのを教えてもらいました。ちょっとこれに関してはあんまり詳しく言えないんですけど。まああとは博士出た後の就職先の話とか、まあそんな感じですね。このIさんはホントにリサーチ力というか、情報収集力がエグくて、しかも結構喋るのが好きな方なので、なんか1聞いたら5くらい話してくれるみたいな感じで、非常に有意義な情報をたくさん聞くことができました。

 

 

 ちなみにIさんは僕の博士行きについては「まあ悪くはないと思う。書類提出までにある程度成果を出せれば結構な確率でDCはもらえると思うけど、絶対はないから確かなことは言えない。生涯年収の話をしたらほぼ確実に下がるけど、行き遅れなければ就職先は間違いなくあるし研究職の出口も増えるから選択肢としてはアリ」という非常に現実的な意見を頂きました。頼れる人や・・・。

 

 

 まあそんな感じですね。まあそんな感じで、割とひとしきり、僕のD進についてアレコレ皆意見を述べてくださったんですけど、それが終わった後は普通になんか雑談をしてました。まあでもやっぱ普段から研究しかしてないような人たちばっかりなんで、話題と言ったらなんか普段使ってるプログラミング言語の話とか、まああとは精々アニメとか音楽の話とか?まあそんなもんです。まあでも楽しかったですよ、僕としては。ていうか僕も話せる話題なんてそれくらいしかないんでね、実際。

 

 

 まあそんな感じで、皆で楽しくお話して、僕らはそのレストランを後にしました。ちなみにマブは奢ってはくれませんでした・・・。いや、まあいいんですけどね、別に。精々1000円くらいだったし。まあそれを言ったらマブの方にもそれは当てはまるんですが・・・。まあでも、何だろうな~、例えば僕がマブの先輩の研究者で、この場に居合わせたら、「マブ君、ここは気前よく学生たちに奢ってやるべきじゃないのかね」と””アドヴァイス””してあげたと思います。いや、まあいいんですけどね僕は、別に。1000円くらいだったし。まあ1000円くらいなら僕なら奢ってあげましたけどね。まあ別にいいんですけど。

 

 

 まあそれは置いといて。まあそんな感じで僕らは皆でまたぞろ駅まで歩いて行って、そこでまあ普通に解散となりました。いや、ウソ。なんかホントは隣の研究室の人たちに「僕らはこの後も””呑む””けど・・・どうする?」って言われたんですけど、普通に断りました、ハイ。いやまあ別に参加してもよかったんですけど、酔って迷惑かけちゃったらアレかなと思って。いや、まあ吐いたりとかはしないんですけど、うーん、いや、なんだろな、僕ってやっぱ”””クール”””なキャラで売ってるみたいなとこあるんで、酒飲んで変なテンションになっちゃったりするのはちょっとなというか、なんというか、いや、まあ、いや、まあ普通に疲れてただけです、ハイ。

 

 

 まあそんな感じで、僕とマブはそこで解散して、僕も宿に戻ることにしました。マブから別れ際に、「まあちょっと考えてみてね」みたいなことを言われて、僕は「ア、ハイ…」って感じでした。

 

 

 それで部屋に戻った僕は、荷物を床に置くなり、ベッドに体を倒しました。はぁ~~~~どうしよ・・・・って感じですね。行くべきか、行かざるべきか・・・是と言う勇気も否と言う勇気もなくて、その問題を考えてはベッドの上を転げまわって悶えるさまは、まるで恋する乙女のそれでした。

 

 

 それでなんかウダウダしてる間に30分だか1時間だか経過して、とりあえずシャワーを浴びてナイトウェアに着替えたんですけど、特に何かをする元気もなく、ベッドの上に寝っ転がって、スマホでVCTをボーっと見てました。実際めちゃめちゃ眠かったんですけど、色々ゴチャゴチャ考えてしまって寝れませんでした・・・ということはなく、普通に11時くらいに寝ました、ハイ。眠かったんで。

 

 

 

8.

 

 

 四日目。この日も8時前くらいに起きました。というのは、先ほどSさんと一緒に倉敷に行くという話をしたと思うんですけど、朝9時に岡山駅に待ち合わせることになっていたからです。それでこの日も僕は起きてすぐに着替えてフロントまで降りていったんですが、この日はなんとカレーが出ていました。でも僕はこの後観光しに行ってそこで昼を食べる予定だったので、なんか適当にご飯とおかずだけ取ってコーヒーと一緒に流し込みました。

 

 

 4日間に渡る出張もこれで最終日になって、明日からは普通にまた実家暮らしニート生活が始まるんだなー、みたいなことを考えてました。そして何より、明日から自分は何をすべきかということを考えてました。これまでは学会から帰ったら少しずつ就活モードに移行して、とりあえずは来月に控えている応用情報の試験勉強をするつもりだったんですが、博士課程という選択肢が出てきたことでそういうわけにもいかなそうな感じになってきて、何すればいいんだろうなぁ・・・みたいな感じになってました。

 

 

 それで朝食を終えて部屋に戻って、散らかった荷物をキャリーバッグにまとめてぶちこみました。と言っても毎日清掃が入るので散らかしっぱなしではなかったし、そもそも必要最低限のものしか持ってこなかったのでそんなに大変ではなかったです。

 

 

 それで荷物をまとめて、忘れ物がないことをちゃんと指差し確認して部屋を出ました。でもなんか忘れ物する時って、なぜかちゃんとチェックしてるのに忘れたりしますよね?なんでですか?いや、別に今回忘れ物したというわけではないから別にいいんですけど。なんか結構僕ってそういうことあるんで。僕だけなのかな?健常者はそうはならないもんですか?

 

 

 まあそれはどうでもいいんですけど。それでフロントまで行ってチェックアウトの手続きをして、部屋のカードキーを受付の人に返しました。それから、「荷物って預かってもらえます?」みたいな感じで聞いて、大丈夫ですよーみたいなこと言ってたんで、僕はそこでキャリーバッグを預かってもらいました。それで僕は本と財布だけ入ったショルダーバッグを肩にかけてホテルの自動ドアをくぐりました。

 

 

 駅に着いたのは9時ちょっと前くらいで、Sさんは先に改札の前で僕のことを待っていました。それで僕は、あ、ども~wって感じで、それで駅のホームの方まで歩いていきました。上でも話したと思いますが、倉敷に行くには電車で数駅(20分ほど?)移動する必要があります。

 

 

 この時の会話は、まあ倉敷でどこに行くかとか、ご飯をどこで食べるかとか、そういう話をしてました。昨日の博士課程云々の話はなくて、専ら観光とか、普段の研究の話とかをしていました。この時ばかりは僕も自分の進路のことはいささか忘れて、今日はちゃんと岡山観光を楽しもうと決めていました。

 

 

 それで倉敷駅に着いて、僕らは駅を出てまっすぐ歩き始めました。よく写真とかで見る倉敷の町並みは駅から15分ほど歩いた「倉敷美観地区」というところにあって、そこに僕の主目的の一つである大原美術館もありました。

 

 

 まあそれで、ダラダラ話をしつつ歩いている間に目的の場所に着きました。

 

 

 

 

 

 なんか、こんな感じだっけ?なんかネットで見る画像と印象違くね?ていうかなんか水汚くねーか?もともとこんなもんなのかな?それとも今はトップシーズンからは外れてるから掃除してないだけなのかな・・・みたいな感じでした。なんか、遊覧船?っていうんですか?なんか手漕ぎの木組みの船みたいなのに乗って水路を回るやつ、あれに乗ってる観光客の集団も見かけたんですけど、イヤ~・・・僕はこの水の上に座る気にはなれないな。いや、別に楽しめたんですけどね。まあ別に良かったんですけど。僕が思っていたのとは違ったっていう、そういう話です。

 

 

 あとなんか町の中に「金賞コロッケ」っていうコロッケを売っているお店があってそれを買って食べた(写真撮るの忘れた)んですけど、それはおいしかったです。それ「は」って言うとなんか倉敷自体は微妙だったみたいな感じになっちゃうな・・・いや、良かったんですけどね普通に。僕が思っていたのとは違かったっていうだけで。

 

 

 それから、僕は目的の一つでもあった大原美術館に入りました。入館料は1500円でした。イヤ~・・・いや、まあいいんですけどね。思ったより高かったっていうだけで。

 

 

 

 

 当然内部の写真は撮れなかったんですが、結構よかったです。そんなに有名な作品が目白押しっていう感じではなかったんですけど、結構惹かれる絵も多くて、見てて楽しめましたね、僕は。一番良かったのは、フレデリックという画家の『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』っていう、横にめちゃめちゃ長い絵画があって、まあ気になる方は調べてほしいんですけど、まあめちゃめちゃデカいんですね。それがすごく良くて、なんか、こう・・・分かります?まあアンタたちには分からんか、君たち絵画なんか分からんでしょ?

 

 

 まあそんな感じで、大原美術館を見て回った後、なんか近くにあった「阿智神社」というところに行きました。この阿智神社というのは、倉敷の美観地区からちょっと外れたところにある「鶴形山」という山の上にあって、まあ例によって写真は撮り忘れたんですけど、上から街並みを見晴らすことができて、結構景観はよかったですね。境内に賽銭箱があったので、僕はそこに100円玉を入れてお祈りをしておきました。

 

 

 まあそれで神社に行って、山を下りて帰ってきたときには大体11時半とかで、僕らは駅の方まで歩いて戻っていって、駅前にある「ふるいち」というお店でうどんを食べました。なんか期間限定で月見うどんみたいなのがやってたのでそれを頼みました。ちなみに写真は撮り忘れました・・・ごめんなさい。でもおいしかったです。

 

 

 それでご飯を食べ終わって、岡山駅まで戻ってきたときには12時半を回っていました。で、Sさんはまあ4時くらいに帰りの新幹線に乗ろうかな~みたいな感じで、僕もそれには同意するところだったので、まあそうするとまだ結構時間は余ってると。そこでどうしたかというと、ついでに瀬戸大橋も見ていくことにしました。やっぱり僕の中では岡山と言ったらまず倉敷、そして瀬戸大橋みたいなとこあるんでねやっぱ。ていうか岡山って他になんかあるん?w

 

 

 でもこの時はホントに、マジのガチでノープランで、そもそも瀬戸大橋ってどうやって見るん?みたいな。てかそもそも肉眼で見れるん?みたいな。そんな感じでした。

 

 

 それで岡山駅のホームで色々調べた結果、児島駅というところからバスで「鷲羽山」というところまで行くと、そこに展望みたいなところがあって、そこから瀬戸大橋を望むことができるということが分かりました。

 

 

 で、それをSさんに話したら、じゃあその児島って駅まで行くべってことになって、岡山から瀬戸大橋線という路線に乗って児島まで行くことになったんですけど、電車に乗ってる途中であることに気づいたんですよね。

 

 

 というのは、この駅前から出てるバス、めちゃめちゃ時間かかるんです。マップ上で見ると駅からその鷲羽山まで精々4kmくらいしかないはずなのに、ウェブサイトにあるバスの所要時間は35分とかになってて、なんか遅くね?みたいな。時間かかり過ぎじゃね?みたいな。

 

 

 でそれでさらに色々調べたんですけど、それでわかったのが、このバスというのが、どうやらこの児島駅周辺を回る巡回バスらしくて、なんかめちゃめちゃ遠回りしてその鷲羽山に至るらしいんですよね。

 

 

 しかもさらに分かったのが、まあ巡回してるので当たり前ですけど、そのバスというのが1時間に1本とかしか来ないんです。で、僕らが駅に着く時間がちょうどその空白の1時間のド真ん中で、だから僕らは瀬戸大橋を見ようと思ったら、児島駅で30分くらい待ちぼうけして、その後バスで35分間ぐるぐる遠回りしなきゃいけなかったんですよ。

 

 

 いや流石にそれは・・・って思って、でももう電車に乗っちゃったし、どうすんべ?みたいな感じになって、それでさらに色々調べたら、なんか児島駅の近くにある市民センター?みたいなところで、レンタサイクルのサービスをやっているところがあるらしくて、しかもなんかその鷲羽山まで行くためのサイクリングコースみたいなのもあるらしい、ということが分かりました。でも自転車か~体動かすのちょっとヤだな、と思いつつ、そのことをSさんに話したら、社会適合者のSさんは「え、めちゃめちゃいいじゃん!楽しそう!」みたいな感じになって、それで電車を降りた後、児島駅のホームでその市民センターみたいなところに電話しました。

 

 

「あ、もしもし~、レンタサイクルのサービスを利用したいんですけれども」

「はい~大丈夫ですよ。何日になさいますか?」

「あ、何日っていうか今日なんですけど」

「え、今日!?!?!?!?」

 

 

 みたいな感じで、そんな驚く?ってくらいビックリされました。で、

 

 

「分かりました~今日ですね。いつ頃こちらにいらっしゃいますか?」

「あ、じゃあ今から向かうんで」

「え、今から!?!?!?・・・はい、分かりました~」

 

 

みたいな感じで、あとは名前だけ聞かれて電話を切って、僕らはその市民センターみたいなところに向かいました。

 

 

 ちなみに駅に着いて初めて知ったんですが、この辺りの土地はデニムの産地として結構有名らしくて、なんかそれを売りにしてるらしいです。まあそれはいいんですけど、でもだからといって、

 

 

 

 

 駅前に大量のジーンズを吊るすのは気味悪すぎんだろ・・・。

 

 

 まあそんなことはどうでもいいんですけど。まあそれで僕らは駅を出てなんとかセンターに向かいました。歩いて5分もかからない距離で迷わずに到着できました。中に入ると、入り口の受付のところにさっき電話で話したおばさんがいて、先ほど電話したアルルですと伝えると、なんか契約書類(壊したら自己負担ですよ~とかケガしても責任負わないよ~とかそういうやつ)みたいなのを書かされました。で、それを書いてる間、

 

 

「そういえば、鷲羽山(わしばやま)ってところに行きたいんですけど、そのサイクリングコースみたいなのってどこから入れます?」

「え、わし・・・え?」

「え、読み方違います?瀬戸大橋を見に行きたくて、それで鷲羽山(わしばやま)ってところに行きたいんですけど、その、鷲に羽で・・・」

「ああ、鷲羽山(わしゅうざん)のことですね!それなら・・・」

 

 

 って、読めるか~~~~~~~~~っっっ!!!!!!

 

 

 まあそんなこんなで、その受付の人から周辺の地図をもらって、鷲羽山までの行き方を説明してもらいました。してもらったんですけど、なんか、ここを1ブロック行って○○が見えたところを左に曲がって、そこからずっと真っすぐ行って、○○のところも○○銀行もずっと真っすぐで、セブンイレブンが見えたら左で、そこからまたずっと真っすぐ行って・・・みたいな感じで、なんかイマイチ要領を得なくて、でもなんか一生懸命説明してもらった手前「あ、もう大丈夫です」とも言えなくて、僕は訳も分からないままウンウン頷いてました。まあでもすごくいい人そうな方でしたね、それは間違いない。ただちょっと要領を得なかったってだけで。

 

 

 まあそれで説明が終わったあたりで、ちょうど別の人が入り口から中に入って来て、「自転車外に置いときましたよ~」みたいな感じで言ってくれました。外に出ると、目の前に電動自転車が2台、鍵がかかった状態で置いてありました。僕らはその受付の人たちにお礼を言って、自転車にまたがって公道の方へ向かっていきました。

 

 

 実を言うと、僕は電動自転車に乗るのってこの時が初めてだったんですけど、いや~、めっちゃ楽っすねこれ。特に漕ぎ始めの時になんか、ギュンッ!ってなるんですよねなんか。なんだろうな、なんか、こう、分かります?なんか明らかにアシストかかってて、全然力入れてないのに急に加速し始めるんですよ。逆に力入れすぎてバランス崩しそうになっちゃうくらいで、なんかすごい新鮮な気分でした。まあ僕はそもそも普段自転車あんま乗らないんでアレですけど。

 

 

 

 

 自転車での移動はすごく気持ちが良かったです。鷲羽山というだけあってそこに至るまで結構高低差がある道を進むことになるんですが、上りは電動アシストで牛ン牛ン上っていって、下りは重力に任せて一気に加速するみたいな感じで、なんか、普段引きこもってゲームしてるだけじゃ得られない、屋外のアクティビティをした時特有の脳内物質みたいなのが一度にドバーッ!!って出てくる感じで、なんか、すごいよかったです。たまにはこういうのもいいもんだな~って思いましたね。学会サボって良かった~みたいな。あ、やべ。今の発言は忘れてください。

 

 

 まあそんなこんなで、自転車を漕ぐことおよそ40分?50分?まあそのくらいで、目的の鷲羽山まで着きました。そこからさらに上に登っていくと展望台があって、そこから向かいの四国まで真っすぐ伸びている瀬戸大橋と、瀬戸内海の島々とが一望できました。

 

 

 

 

 いや、デカすぎんだろ・・・。全貌を画面に収めようと思って撮ったんですけど、なんか今見たら遠目過ぎて全然見えないですねこれ。実際見たらめちゃくちゃスケール感あって良かったんですけどね。

 

 

 なんかどうでもいいんですけど、この瀬戸大橋の中間部にある島、こういうのを見ると、ここに住んでる人は一体どういう生活を送ってるんだろうか・・・っていうことをちょっと思っちゃいますよね、僕としては。いや、なんか別にまともに生活できないだろとか、そういうバカにする意図は一切なくて、なんか純粋に気になるっていう、そういうことなんですけど。分かります?僕の言ってること?

 

 

 やっぱなんだかんだ僕って東京生まれ東京育ちだし、祖父母も両方とも普通に東京に住んでるんで、なんか、地方における暮らしというものについて全くと言っていいほどイメージを膨らませられないんですよね。もしかしたらインターネットが発達した今は普通に都心とほぼ変わらない生活を送っているのかもしれないし、或いはめちゃめちゃ不便なのかもしれないし、その辺ってどうなんでしょうね。どう思います?もしよければカッペの皆さん教えてください。あ、やべ、カッペとか言っちゃった、今の発言は忘れてください。

 

 

 あ、あと展望台の近くにあったお土産屋さんみたいなところでソフトクリームを買って食べました。

 

 

 

 おいしかった(小学生並みの感想)。

 

 

 瀬戸大橋をゆっくり堪能して、僕らはまた自転車に乗って駅の方まで帰りました。同じ道をそのまま引き返していくのもあんまり面白くないなと思ったので、来た道からその先に進んでいって山を下りて、海沿いの公道に出てそこを真っすぐ行って帰ることにしました。道沿いに何があったかはあんま覚えてないんですけど、なんかボートレースの建物とか?なんかそんな感じでしたね。建物どうしの間隔から海が見えてきれいでした。

 

 

 それで、駅まで帰ってきたのが大体3時過ぎとかだったかな?まあなんか何だかんだで結構ちょうどいい感じの時間になってました。それで僕らはまた市民センターみたいなところに戻って自転車を返却して、例のジーンズが大量に吊り下がっているアーチをくぐって駅に入りました。10分くらい待ったところで電車が来て、僕らは東京へと帰るべく岡山駅へと向かいました。

 

 

 この時僕が考えていたのは、「このままSさんと新幹線3時間半は結構キツイなぁ・・・」ということでした。いや、失礼すぎだろ!?!?でもなんか、何だろうな~、分かります?僕の言いたいこと?いや、別にSさんと一緒にいるのがイヤなわけではないし、話す話題がないわけでもないんですよ、これはホントにね。でもやっぱりそれはそれとして、研究室の、しかも隣の研究室の、しかも先輩と、3時間半ずっと隣の席にただひたすら座っているというのは、いややっぱキツくないすか?なんかやることがあればいいんですけど、なんかこうずっとただ座ってるだけっていうのは・・・、いや、分かります?ねえ?分かってよ!陰キャってのはそういう生き物なの!!

 

 

 まあそれで、そんなクッソ失礼なことを考えながら岡山駅に到着したわけですけど、そしたらSさんが「あ、僕は自由席で取ってるから新幹線は別なんだよね。だからここで」みたいなことを言ってきて、それで僕は

 

 

 「あ~そうなんですか・・・了解です~。また大学で会いましょう!」

 

 

 なんかすごい残念そうな雰囲気を出しつつ手を振りました。まあこれが””できる””陰キャってやつですよ。皆さん覚えておいてください。

 

 

 まあそんなわけで、僕は内心ホッとした思いを抱きつつSさんと別れて、粛々と品川行きの指定券を買いに行きました。切符を貰った後、新幹線が到着するまでにはまだ時間があったので、僕はついでに駅でお土産を買っていくことにしました。何を買ったのかというと、まあきびだんごですよね、ショーミ。岡山っつったら大体きびだんごみたいなとこあるんで正直。いや、ウソ。ホントは桃とかマスカットとかも有名っちゃ有名だった気がするんですけど、え、そうだよね?有名だとは思うんですけど、まあでもやっぱきびだんごっしょ、ショーミ。まあそういうわけできびだんごを買いました。

 

 

 それから、帰りが夜になりそうで、向こうに着いてからその辺でご飯食べるのもなんかアレな感じがしたので、駅弁も一緒に買っていくことにしました。なんか色々見た挙句に、アナゴ丼みたいなやつを買いました。ちなみに写真はありません。ちなみにめちゃ美味しかった。ざまーみろ。

 

 

 まあそんなことをやっているうちに発車時刻が近づいてきて、駅のプラットフォームまで行くと、新幹線がちょうど徐行して停車する位置を探っているところでした。音を立ててドアが開いてそこから乗り込み、乗車券に印字された窓際の席に座りました。車内は結構空いてましたが、なぜか僕の後ろにだけ人が座っていました。僕は行きと同じくバレないようにレバーを少しずつ傾けて椅子を半分ほど倒し、そこに背中を預けて体を休めました。

 

 

 岡山でやるべきこともやりたいことも全部やり終わって、あとは家に帰るだけという段になって、僕の思考も少しずつ、眠りから覚めるように現実へと引き戻されていくのを感じました。それはつまり、目の前にある現実の問題について考え始めたということで、その現実の問題とは、取りも直さず博士課程に行くか行かないかということです。

 

 

 とりあえず、僕は忘れないうちに昨日聞いた話をスマホのメモ帳にざっとまとめました。博士に行くメリット、デメリット、行く場合はどのくらいまでにどういう準備をするべきなのか・・・色々情報をまとめたことで思考がスッキリして、大分自分の中で意見を固めることができ・・・るわけもなく、逆にいきなり現実を直視したことで頭が混乱してしまいました。

 

 

 正直なことを言うと、これは僕の思考の中だけでは解決しない問題なんじゃないかと思ったんですよね。でももちろんそれと同時に、最終的な決断は僕自身で下さなければいけないということも頭のどこかでは分かっていました。分かってはいたんですけど、でもやっぱり、僕が不毛の荒野で独り生を受けた存在ではない以上は、僕の選択は須らく他の人、特に家族に影響を与えるわけで、それを今この電車の中でちょろっと考えて決めるのは、やっぱり僕には責任が重すぎるような気がしました。

 

 

 思えば、僕は人生における重要な決断というものを、この23年間一度もしたことがありませんでした。僕の人生なんてのは、いつもいつも、なんかその場の流れみたいなものに何も考えずに乗っかって、流されるがままに流されてきたようなものなんです。生まれつき勉強が得意で、それで小学4年生から進学塾に入って、そのままぬるっとそこそこのレベルの私立中高に入りました。成績がクッソ悪くて推薦は取れそうになかったので外部受験して、そしたらなんかぬるっと国公立の大学に受かってぬるっと入学して、クソみたいな成績で卒業して、ぬるっと院試に受かってぬるっと大学院に進学したんです。僕の人生ホントにぬるっとゲーミングなんですよ、ただひたすら、目の前に現れた選択に、あるいはマジョリティの選択に、何も考えずに乗っていただけなんですよ。たまたま僕は勉強が得意な方で、運よく一発勝負に成功し続けたからまだマシな感じに見えてるだけで、本来ならいつドロップアウトしてもおかしくないような人生だったし、そして今もそうなんです。

 

 

 でも例えばですけど、ここで僕が頑張って就活して、国公立の理系修士という肩書きをうまいこと活かして、どうにかそこそこの企業に勤めたりとかすれば、このぬるっとしてきた人生も収まりがつくというものじゃないですか?終わりよければ全てよしって感じになりませんか?そうすれば結果オーライですよね?論理的な整合性が取れますよね?分かります?僕の言ってること?

 

 

 つまりどういうことかというと、これが最後のチャンスだってことなんです。このぬるっとした人生をビシッと決めて、一般的な人間に代わることができる最後のチャンスだったんです。ここでどうにか頑張って軌道修正できれば、僕もどうにか一般社会に混じることができて、僕も一般的な人間に近づくことができて、一般的な生活を送って、一般的な幸福を・・・分かります?僕の言ってること?分かんのかよ!?

 

 

 まあそういうことなんです、僕が言いたいのは。だから僕の論理的思考(ロジカルシンキング)は必死に就活の道を訴え、博士課程に進むことに絶えず警鐘を鳴らしていたんです。だから僕はあれやこれやと理由をつけて、どうにかその道を諦めようとしていたんです。そして実際、どうにか諦められそうなところだったんです。なのにこの段になってその話題を出された瞬間、今まで抑圧していたものが一気にあふれ出てきて、そのことばかりしか考えられなくなってしまったんです。これまで唯一のよすがであったはずの論理的思考もどこかに吹き飛んでしまって、それでどうしていいか分からなくなっちゃって、進むことも退くこともできなくなっちゃったんです。正直に言って、僕のこの博士課程に(行けるものなら)行きたいという根源的な思いも、本当にそう思っていたのかどうか明らかじゃないんです。その思いがホントに純粋に、勉強とか研究に対する興味から来ているのか、それとも単に目の前の就活という現実的な苦労から逃げる都合のいい口実だと思っているのか、それさえもはや定かじゃないんです。

 

 

 もうため息しか出ませんよ、こんなん。どうして僕っていっつもこうなんだろって思って。それでため息をつきながら、僕は顔のすぐ横にあったカーテンを開けて、車窓から高速で流れていく風景を見ていました。まだ兵庫県に入ったばかりの景色は、ド田舎とは言わないまでも、時折のどかな緑色が顔を覗かせていました。浮かない顔でボーっとそれを眺めているうちに、僕のまぶたは少しずつ水に沈むように落ちていって、4日間で溜まった寝不足と疲労で僕の意識は混沌の中にまどろんでいきました。

 

 

 それでひとしきり眠って、目が覚めた時には既に名古屋駅を過ぎたあたりで、時刻は6時を回っていました。日は西の空に体を預け、窓の外は夕暮れから夜の色を呈し始めていました。立ち並ぶ建物たちがポツポツと淡い光を発していて、走る電車からはその残像が彗星のように尾を引いて見えました。

 

 

 僕はその光をただボーっと眺めながら、あぁ・・・って。あぁ・・・ってなりません?こういう住宅街を見てると。だってどこまで行っても住宅街なんですよ。寝ても覚めても住宅街があるんですよ。そういうのを見てると、なんか、すごい呆然とした気分になっちゃうんですよね、僕って。分かります?僕の言ってること?

 

 

 やっぱ世の中ってたくさん人間がいるんですよ。僕らが小中高大、社会に出てから関わる人たちなんてそのたくさんいる中のほんっっっの一部で、僕らは一生かけて、そのせっまいコミュニティをコツコツコツコツコツコツコツコツ育てていくんですよ。でもその狭いコミュニティの中にも、色んな人間がいるわけですよね。頭いい人もいれば悪い人もいる、マッチョもいればヒョロガリもいるし、優しい人もいれば悪い人もいるわけじゃないですか。でも僕らはそういう人たちを、マッチングアプリでスワイプするみたいに一人ひとり選んで、自分が友達になりたいと思う人だけと関係を持つわけではなくて、ほんとにたまたま、偶然同じ組織に属していたとか、偶然同じ地域に住んでいたとか、そういう偶発的な要因によって、ほとんど強制的に関係性が作られていくわけですよね。

 

 

 でもホントに不思議なのが、どうしてなのか、皆なんだかんだ上手いこと集団に馴染んでいくんですよ。これまで生きてきて、正直僕なんかよりよっぽどどうしようもない、性格の悪い人間もたくさん見てきましたけど、でもそういう奴に限って、僕なんかよりよっぽどグループに馴染んでたりするんですよ。全然性格の違う人間同士が普通に仲良かったりするんですよ。僕にはそれがどうしても解せないんです。どうして彼らは、それぞれアイデンティティーという固有の性質を持った特別な個体であるはずなのに、それを集団の共有意識の中に調和させて、それでいて自我を保っていられるんだろうって。僕にはそれがどうしてもわからないんです。

 

 

 いや、分かりますよ。あなたたちの言いたいことは。どーせあんたたちは、「いや、そういうつまらんこと考えてるからダメなんちゃうん?w」とか言いたいんでしょうよ。でもそういう話じゃないんですよね、そういう話じゃないんですよ。分かります?僕の言ってること?分からんだろうな、アンタたちには。

 

 

 例えばですけど、この世の中から100人、適当に人間を選んできたとしますよね。それでなんか適当に共同作業を行わせたとしましょう。そしたら、多分100人中95人くらいは、まあ色々派閥とかめんどくさいことはあるでしょうけど、なんだかんだコミュニティという巨大な母体の中に自分を適応させることができると思うんですよね。で、残りの5人は、コミュニティに属することもなく、かといって弾かれた5人で仲良くするわけでもなく、孤独な毎日を送ることになると思うんですよね。僕の言ってること、分かるかな?そして僕は当然、その5人の中に含まれることになると思います。

 

 

 じゃあ今度は、この100人のコミュニティを20個作って、それぞれのコミュニティから選ばれし、いや省かれし5人を集めて、さらに100人のコミュニティを作ったとします。そしたらどうなると思います?そもそもコミュニティなんてもんは作られない?いや、そんなことはないんですよね。これは僕の経験上言うんですけど、こういうコミュニティに属さない爪弾き者を集めて集団を作ったら、どういうわけか、その中でまたコミュニティができるんですよ。そしてこれも不思議なことに、大体9割くらいはなんだかんだそのコミュニティに属することになるんですよ。分かります?僕の言ってること?働きアリの法則というやつですよ。分かります?

 

 

 とどのつまり、僕が何を言いたいのかというと、僕は残った1割なんですよ。一般的な集団から孤立して、その孤立した人たちどうしの間でもさらに孤立する、外れ値の中の外れ値なんですよ。変な話、僕を100人集めてきたとしても、僕は””この””僕が孤立する側に回る自信がありますよ。分かります?僕の言ってること?

 

 

 まあ僕が考えてたのはそういうことです。僕ってホントに社会不適合者なんです。これはネタとかじゃなくてホントにそうなんです。でも僕もいずれはそんな甘ったれたことも言えなくなって、どうにか自分の一部を切り捨てて人間社会に身を投げなければいけない時が来るわけですよね。これは就活しようが、博士課程に行こうがそうで、いずれは皆そうなっていくんですよ。いずれはね。そして皆なんだかんだ、もちろん色々大変なことはあるでしょうけど、でもなんだかんだ、いずれは上手いこと社会に適応していくんでしょうね。僕は・・・。

 

 

 そういうことを考えていると、ただただ僕は憂鬱な気分でした。でも幸運だったのが、ここで僕は、岡山駅で買ったアナゴ丼弁当をまだ食べていないことに気が付いたんです。僕は早速それを開けて、タレをかけて箸で口の中にかきこみました。こんなに気分は沈んでいるはずなのに、アナゴ丼はすごくおいしくて、僕の心はわずかに活力を取り戻しました。

 

 

 そんなこんなしているうちに、新幹線のアナウンスが、新横浜駅に間もなく到着することを告げました。僕は品川駅で降りる予定だったため、あと一駅でこの長かった出張も終わることになります。僕はやおら、岡山での楽しかった記憶に思いを馳せました。でもそれも一瞬で我に返って、僕は、明日からやるべき研究のタスクについて思考を巡らせ始めました。

 

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 まあ実を言うと、これでこの話はおしまいなんです。え、これで!?とか、いやオチないんかい!とか思う方もいるかもしれませんが、いや、黙れ。とにかくこの話はこれで終わりです。

 

 

 まあ正直な話をすると、ホントはこの後の話も書こうと思っていて、実際途中まで執筆を進めてはいたんですが、時系列的にはほとんど進まなくてひたすら冗長なのと、ちょっとプライベートな話に踏み込み過ぎるかとも思ったので、まあこの辺で終わるのがキリいいかなと思ってここまでにしておきました。それに、このままダラダラどうでもいい文章が続くとブログという体裁を保てなくなりそうな予感がしたんで。え、元から体裁なんてないだろって?黙れ。

 

 

 まあそんな感じです。え、結局就活と博士どっちに決めたんだって?いやー、まあそれは、まあ、どっちでしょうね。まあ今後の僕の振るまいを見ていればおのずから分かることと思います。おのずからとか言って、僕のツイート遡れば普通に一瞬で分かりますけど。

 

 

 まあ正直、ショーミな話、上の日記の方じゃアレコレ言いましたけど、どっちの選択の方がいいかなんて、そんなことわかりゃしませんよ、この世の中。成功する人生の方が幸福とも限らないし、ていうかそもそも幸福なんてもんは、幸福か否かっていう二元論的なものじゃなくて、あちらを立てればこちらが立たないっていう、そういうもんなんですよ。ある面では幸福だったとしても、他の面では不幸だったりするもんですよ。それに、一般的に言う「幸福」が、僕が思う幸福と一致するかどうかだって、わかりゃしないんです。若造が何エラそうなこと語ってんだって感じですけど。

 

 

 じゃあ結局この記事のテーマって何だいと、これだけ長々と文章を書いてきて、結局君が本当に言いたかったことって何なんだいと、そう思われる方もいらっしゃると思います。そう問われたら僕は・・・僕は、うーん・・・分かりません。分からないです、何がテーマかなんてことは。僕はただ僕が体験して僕が思ったことを僕が思ったように書いたまでで、あんまりなんかそういう本質的な部分は考えてないですね。

 

 

 まあていうか、何だろうな、そもそも、例えば僕が本当に言いたい「何か」があるのだとして、このクソ長い文章を収斂してその「何か」だけを、より短く適切な言葉で述べられるんだとしたら、そんなんとっくにやってますよ。っていうハナシ。短くできることならやってますよ。例えばそれが3行で述べられるんだとしたら、こんなブログなんてケッタイなもの書かずに普通にツイートしてますよ。そういうこと、僕が言いたいのは。

 

 

 まあでも、少なくとも、この文章を通して、僕がどんだけヤバい人間なのかってのは伝わったんじゃないかと思います。今回の記事の内容、まあ前後編合わせて60000文字くらいありますけど、僕がいいとこ見せられたシーンって、一度もなかったんじゃないかなぁ・・・。分かりません、あんま覚えてないです。まあでもなかったと思います。

 

 

 でもこれだけは言えるのが、こんな僕でも、こんなどうしようもない僕でも、どうにか頑張って生きてるんですよね。いつ淘汰されて社会の鼻つまみ者になるか分からない中、どうにか周囲と足並みそろえようと頑張ってるんです。言っても社会不適合者なんで、たまにLINE事件みたいなバケモンエピソードが飛び出したりしますけど、でも間違えたと自分で思うことは自分で修正していくつもりだし、同じ轍を二度踏まないように努力してるつもりなんです。分かります?僕の言ってること?

 

 

 だから、まあ、何だろうな、今この文章を読んでいる皆さんも、皆それぞれ何かしらの悩みを抱えて生きてるだろうし、それのせいで自信を失うことも時にはあると思いますけど、でも例えばそういう時に、僕のブログを読んで、僕のあまりの社会不適合者ぶりを見て、「まあコイツよりはマシか・・・w」って思って、なんかそれがある種の自信になるんだったら、それはそれでまあステキなことじゃないですか?そうでもないか?

 

 

 中には僕と同じくらい社会不適合な人もこのブログを読んでるかもしれませんけど、でも僕と同じくらい社会不適合で、僕と同じような苦しみを抱えている人も、僕が今こうして苦しんでいるのを見て「あ、オレだけじゃないんやな・・・」って、そういう社会不適合者同士の仲間意識みたいなのを抱いて、まあその人自身の悩みを解決することはできないけれど、なんかある種元気づけられるというか、孤独感を紛らわすことができるのであれば、それもそれでまあステキなことじゃないですか?そうでもないか?

 

 

 まあ別にそんなことはどうでもいいんですけど。

 

 

 あとは何だろな、まあ冒頭でも言いましたけど、ここまでブログを読んでくださってありがとうございます。前回のクソ長いブログからさらに倍近く長くなって、ここまで辿り着いた方が何人いるかは果たして分かりませんが、ここで改めてお礼を述べさせていただきます。

 

 

 ちなみにこれも冒頭で言いましたが、前回のブログ、思ったよりめちゃめちゃ読まれてて、投稿してからこの2週間でPV数が100を超えたらしいです。いや、ヤバすぎだろ・・・。

 

 

 まあでも、何だろうな~、それはさて置き、やっぱり何だかんだ言って、自分のブログをほとんど毎回読んでくれる人がいて、その中に感想を言ってくれる人もいるというのは、文章を書く人間としてはすごく嬉しいことだと思いますね、実際。分かります?僕の言ってること?

 

 

 これは何度か言ったと思うんですけど、僕は高校時代文芸部に入ってたんですよね。で、まあ文化祭の時とかには小説を書いて部誌を配るわけですけど、まあ同じクラスの人とか何人かは、部室まで来て部誌をもらっていってくれるわけですよ。でも僕はその人たちから「読んだよ~」みたいなことを言われたことはないし、ましてや感想をもらったことなんて一度もなかったです。もちろん同じ文芸部員の人は読んで感想をくれますけど、でもそれは部員の義務だからというのも多少はあったと思うし、純粋なアレではなかったと思うんですよね。

 

 

 じゃあ今はどうかと言うと、僕のブログを読んでくれる人ってのは大抵、ていうか全員、僕の文章を目当てにして近づいてきたわけじゃなくて、僕と同じゲームをやってるとか、共通の知り合いがいるとか、まあそういう、文章とは全く関係ないところでできた関係性なわけですよね。その大半は僕がブログを書き始める前から関わりがあった人たちだし、まあ要は、既に僕との関係性があって、そのついでと言うと聞こえが悪いかもしれないけど、その関係性の一環としてブログを読んでくれているわけですよね。

 

 

 なんかそれって、すごいなぁって思って。すごいっていうか、なんだろな・・・なんかうまく言葉じゃ表せないですけど。まあやっぱりすごく嬉しいし、特別なことかは分かりませんけど、当然のことでは決してないし、当たり前に受けいれていいことではないと思うんですよね。

 

 

 まあ正直な話、過去の僕は決して素行が良い方ではなかった、っていうか普通にクソ悪かったし、僕の言動によって不快に思いをしたり迷惑を被った人もいるだろうし、年月が経って今のスタイルになってからも、ちょくちょくメンタルが壊れてはtwitterを消したり、と思ったら急にクソ元気になったりして、なんか、正直明らかに「近づいちゃいけない奴」の典型例みたいな、まあそんな感じの人間であることは僕自身認めるところではありますけど、でもそんな中でも、僕のツイートとかブログを見てくれる人とか、僕と一緒にゲームしてくれる人とか、実際に会って遊んでくれる人とか、なんかそういう、僕と仲良くしてくれるたくさんのいい人たちがいて、それでそこからまた新しい人と関係ができたりして、なんか、まあ正直、相対的な評価としては分かりませんけど、僕のインターネット人生?って言うんですか?現実から分離したオルターエゴの人生として、なんだろな、すごく人に恵まれているなあということは思いますし、そういう人たちにはすごく感謝してるんですよね、実際。

 

 

 なんか急にクサいこと言うやんお前とか思われるかもしれませんけど、まあいいじゃないですか。3か月?4か月ぶりのブログだし、それにこういう言葉って言い得じゃないですか、言った方が不快になるわけでもないし。たまにはこういうのもいいじゃないですか?いいですよね?

 

 

 まあそんな感じですね。正直今後ずっと僕のメンタルがこのままいい感じで推移するという保証はないし、今僕と仲良くしてくれている人たちも、これまでそうなったたくさんの人たちと同じように、いずれは疎遠になって関わらなくなっちゃうかもしれないですけど、でもそれはそれとして、今このブログを読んでいる人たち、仲良くしてくれている人たち、あとはまあなんか家族とか大学の同期とかマブとか、そういう、なんだろな、今僕を取り巻く環境にいる全ての人たちに、普段は言わないけれど、この場では感謝を伝えておきたいと思います。感謝・・・そう、感謝・・・感謝・・・

 

 

 

 

 

 

美味しいヤミー❗️✨🤟😁👍感謝❗️🙌✨感謝❗️🙌✨またいっぱい食べたいな❗️🍖😋🍴✨デリシャッ‼️🙏✨シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャッッ‼ハッピー🌟スマイル❗️👉😁👈

 

 

 

 

 

 

 って感じで、今回はこれで終わりましょうかね。なんか強引に終わりっぽい雰囲気に持っていきましたけど。いや終わりっぽいか?

 

 

 まあちょっと今回は大分期間が空いたのと色々””思い””が募っていたのもあってこんな超大作になっちゃいましたけど、またこれからは書くことが溜まるごとにちょいちょい書いていくつもりなので、まあそれなりに読みやすくてまとまりのある、格式高い文章をお届けできるんじゃないかと思います。

 

 

 まあそんな感じですね。それではみなさん、さようなら~

 

 

 次回のブログも、また読んでくれるかな~?

 

 

 

 いいともーっ!!!

 

 

 

おわり