だんがんろんぱの感想

 

 ダンガンロンパPS4版がこの前なんかでセールになっていた(多分ブラックフライデー)ので、買ってプレイした。で、昨日ようやく1が終わった。

 

 2をこのままやるかどうかは気分次第だけど、まあ暇だし感想をつらつら文字にしていこうと思う。

 


・ストーリー

 なんか話の流れを見てたらどんどんバッドエンドに向かっていくような感じで嫌な予感がしていたけど、それに反してうまいこと(?)希望を感じられるような終わり方になってくれたのでこれはよかったというか、僕にとっては一安心という感じだった。


 というのは、僕はバッドエンドというものが基本的に嫌いだからだ。


 それには割と明確な理由があるし、バッドエンドが全てダメだと言うつもりも毛頭ない。これについて深く踏み入ると相当長い話になってしまうと思うので割愛するが、まあその理由を端的に言うなら、「バッドエンドならだれにでも書けるから」という感じだろうか。


 ちょっと語弊があるかもしれないけどまあ大体これが理由だ。絶望や悲劇なんていくらでも作れる。適当な舞台を用意して適当に出来事を与えてやればいい。でもそんなのって(物語としては)平凡すぎる。


 いやしくも自分のことを物書きだと自負するならば、絶望を描くよりも寧ろ、そこにどのような突破口というか、暗闇に差す一縷の光というか、そういうものを探求することに頭を悩ませるべきだろうと僕は思っている。


 割愛するとか言って結構長くなってしまった。でも実はもっと長いのだ。だからこれより先は本当に割愛する。


 要するに僕はバッドエンドがあまり好きじゃない。だからそこに至る経過や描写がどんなに素晴らしいものであったとしても、終わり方に希望が見出せないだけで、ただその一点において僕はその作品を手放しに評価できなくなってしまう。


 だからそういう意味で、この作品がなんだかんだ良い感じの終わり方をしてくれたのはよかったと思う(本当にこの先に良い結果が待っているのかどうかはすこぶる微妙だが、そんなことは大した問題ではない)。

 


・ゲーム全般

 逆転裁判みたいでいいと思った(適当)

 

・探索、日常パート

 操作性はあまりよくない。が、まあ別に急がされる場面はないのでどうでもいいだろう。


 日常パートはそこそこ楽しめた。でも全体としてそこまで多くない(仕方ないと言えば仕方ない)ので結局一回も話せずじまいのキャラばかりになってしまった。


 あとそもそも舞台が殺し合い学園生活なので、何度か話しかけてたキャラが途中で死んでしまうことも普通にある。僕が必死に好感度を上げていたプログラマーの女の子はあっという間に殺された上にしかも男だった。


 あとこれは本当にしょうがないというか、いや本当に重箱の隅をつつくような指摘なんだけど、惨い処刑が行われた次の日にイチャつき始める主人公サイドやばすぎないか?本当にゲーム上しょうがないんだけどさこれは。


・キャラクター

 絵柄は結構すき。アニメアニメしてないというか、ちょっと表現がむずかしいけど。


 ただどいつもこいつもバカすぎる。そしてバカに限って生き残る。結果最後の方の裁判は全然話が進展しないまま、当たり前の事実を指摘するのに音ゲーとかアナグラムをさせられることになる。


 なんか僕は、人狼やったことない友達と人狼を遊んだ時のことを思い出した。「違う違う!俺は人狼じゃなあああああい!!!」みたいな。


 あと皆超高校級の能力を持っているって設定のはずなのにあまり・・・というかほとんど活かされない。ていうか超高校級ってなんだよ?

 


・推理パート

 導入というか、ヒントが丁寧すぎて捜査を始める前に秒で犯人が分かってしまう。で大体毎回明らかにブラフっぽい怪しい奴がいて、捜査は基本的にこいつの無罪を証明するためにやるようなもん。


 無罪の方は割と簡単に証明できる。明らかにアリバイがあったり外見的特徴だったり。でも有罪の方は直接的証拠があまりなく、「多分こいつだろうな・・・」とは思ってもそれを指し示すものは見つからない。


 きっと裁判の中で明らかになるんだろうな・・・と思ったらそんなことはなく、「君が犯人なら~~~もできたはずだよね?」みたいな、逆算的な推理で終わってしまう。それでいいのか?まあ設定上犯人を当てればいいわけだし問題ないか。最終的に犯人の方から自白してくれるし。

 

・裁判パート

 大体5種類くらいのアクションがある。普通の選択肢、シューティング、アナグラム音ゲー、漫画の穴埋め問題。


 基本的に簡単で外しようがない。シューティングは矛盾点を指摘する道具として「言弾(コトダマ)」と呼ばれる、まあ証拠みたいなものがあるのだが、アクション開始時に丁寧にも選択肢を絞ってくれるのでそれでわかってしまうことも多々ある。


 なんかもうちょい難しくてもよかったんじゃないか?という気がする。事前に頭を捻って答えを導き出すか、何度も間違えて体当たりで突破するか、くらいの難易度でも問題ないと思う、こういうゲームは。


 とまあこんな感じで推理系のアクションはどれも簡単で、終盤になっても難易度が上がることはないのだが、音ゲーだけなぜか回を追うに増して難しくなっていく。まあそれでもクリアできないほどではないが。


 あとキャラの項にも書いたけど、他のキャラがバカすぎて全然議論が進展しない。ハイスピード推理アクションのはずなのに議論は全然ハイスピードじゃない。


 最終盤にもなって犯人が幽霊とか幽霊じゃないとかのためにシューティングゲームが始まった時はさすがにため息出た。

 


・処刑パート

 千本ノックは面白いと思ったけど他はあんまし。ヤンキーがバイクにのせられてちびくろさんぽはまあ分からなくもないとして、なんでギャンブラーが魔女狩りなんだ?


 最後の処刑も「ド派手なおしおき」とか言っといてただの今までの処刑全部乗せで、なんかもうちょい捻りがほしかったというか。

 


・まとめ

 なんか批判ばっかりになってしまったが、総合して言うと僕はどちらかというと、というか結構楽しめた。


 僕はこういう推理ものは好きだし、キャラもなんだかんだ好きになれたし、ストーリーも面白かったと思う。


 ここまで書いたように細かいところをつつこうと思えばいくらでもつつけるけど、でもそれは『咲-saki-』を読んで「こんなの実際の麻雀じゃあり得ない」とか「ここでこれ切るとか弱すぎ」とか言うようなもんだ。物語にリアリティー有機性を求めるのは飽くまで「こうすればもっと楽しめたのに」という前提思考があってのものだということを忘れてはいけない。


 ただここから続けて2をやるかどうかというと・・・どうだろう。正直割と1作でお腹一杯な感じがするのでしばらく間を空けるかもしれない。積んでるゲームは他にもあるし。


 まあそういう感じで感想はおしまい。本当は哲学が科学と人間の間をどのように橋渡ししたのかとか、宗教的世界観が物語作品に与える影響とかについても語ろうと思ったけど、それは次の機会にしようかな。


 というわけで終わります。さようなら。


おわり